#事故

交通事故 示談の効力

交通事故 示談の効力 示談後でも新たな請求ができますか。 交通事故では当初軽いと思った後遺障害だが、後から重いことが判明したという事例も存在する。 私の経験でも、当初神経症状の痛みだけだったが、数年してそれが原因で指関節の拘縮、変形を招いた事…

交通事故 高次脳機能障害の定義

交通事故 高次脳機能障害の定義 高次脳機能障害は実は定義は明確ではない。脳損傷に起因する認知障害全般ということになる。交通事故の場合、外傷による損傷ということになる。 私たち法律家はよく当てはめによって判断する。つまり、高次脳機能障害とは○○で…

交通事故 脳脊髄液減少症

交通事故 脳脊髄液減少症 脳脊髄液減少症について診断基準が整備されたり、検査など限定的だが保険が利用できるようになった。脳脊髄液減少症は認知され、かつてのように不明の病気などと言われたこともなくなった。患者側のねばり強い運動の成果だ。 最近も…

交通事故 示談交渉の解決期間 Yhoo知恵袋回答

損害賠償請求の示談交渉について、教えて下さい。2年前に交通事故にあい、今年の6月頃に症状固定になりました。後遺障害認定も終わり、相手方と示談交渉をしている最中です。そこで質問なんですが、 損害賠償請求書も提出済みです。しかし保険屋に提出してか…

交通事故で母親が死亡しました。(Yahooブログ回答)

交通事故で母親が死亡しました。 そして保険会社から1700万くらいの保険金の提示がありました。 そこでなんですがよくわかる方や詳しい方教えて下さい。 裁判したら高齢者の死亡事故はよ く出ても2400万くらいだと思います。 裁判せずに弁護士さんに委任して…

交通事故 後遺障害ある場合の損害

交通事故 後遺障害ある場合の損害 後遺症が残った場合の損害額項目で大きいのは次の点です。この他にも入院雑費とかいろいろ細かいものがありますが、以下の3つはチャンピオン項目です。これで、だいたい目安がつきます。 ① 逸失利益 もし、後遺症がなかった…

交通事故 長期化する治療と症状固定

交通事故 長期化する治療と症状固定 頭が痛い、肩や手先にしびれが残るといった神経症状では治療が長期化することがある。痛みやしびれがあるので病院に行くと少しやわらぐ。自分としては必ず直したいので様子を見たい。こういうことはよくある。 保険会社は…

交通事故 過失相殺と治療費

交通事故 過失相殺と治療費 交通事故の場合、通常「任意一括」と呼ばれる支払いが行われる。任意一括というのは自賠責保険の手続きもあわせて損保側がやってくれるという意味だ。ともかく、損保保険からすべてやってくれているので、国民健康保険など社会保…

交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価

交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価 交通事故事件をたくさんやっていると、時々自賠責保険・共済紛争処理機構を経た相談がくる。私はこのこの機構に対してよい評価ではない。基本的に異議申立と同じだと考えている。 異議申立の問題点は証拠が医証…

交通事故 道路交通法

交通事故 道路交通法 道路交通法というと運転免許の試験のときぐらいしか意識しないかもしれない。 しかし、ひとたび事故になると道路交通法は「過失」を判断する上で重要な基準となる。優先道路はどちらかとか、車線変更する場合には事前にウィンカーを出す…

交通事故 目の後遺症の併合関係

交通事故 目の後遺症の併合関係 眼球とまぶたは別の部位(系列が別と言います)なので併合されて、それぞれ後遺障害があると重い球になります。以下のように処理されています。 目の障害については眼球に関するものと、まぶたに関するものとがあります。運動…

交通事故 目の障害

交通事故 目の障害 眼の障害については、障害等級表上、【眼球の障害】として視力障害、調節機能障害、運動障害及び視野障害について、また、【まぶたの障害】として欠損障害及び運動障害について等級が定められています。 目の障害は交通事故の後遺症と気づ…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析 脳脊髄液減少症の勝訴事例を紹介した → http://blogs.yahoo.co.jp/kotujiko_nagoya/8188219.htm けっこう重要なのでもう少し検討しようと思う。 この事件は厚生労働省研究班の中間報告を基準に脳脊髄液減少症と判断した…

交通事故 側頭部外傷と難聴

交通事故 側頭部外傷と難聴 交通事故によって側頭部に強い衝撃を受け、難聴が発生することがあります。 頭部外傷に伴う難聴は次のようなものがあるそうです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

交通事故 難聴の検査

交通事故 難聴の検査 難聴の検査は通常はオージオメーターやスピーチオージオメーターで図ります。スピーチオージオメーターは実際のことばを聞いてどれくらい聞こえるかを検査します。 脳波聴力検査(ABR)というのものあります。これは、音による脳波の反…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例 最近横浜地裁で脳脊髄液減少症勝訴事例があった(H24.7.31、判時2163号79頁)。 平成17年6月8日交差点で、被害者が自転車運転中に左方より進行してきた自動車と衝突した事件である。原告には頭痛、後頭部痛、背痛の症状があ…

交通事故 RSDの意味

交通事故 RSDの意味 交通事故事件を多くやっていると、まれに反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の事例に出会う。 ジストロフィーというのは栄養失調、栄養欠乏による組織,器官の縮退とされている。 このRSDは必ずしも整形外科領域の疾患とは限らないた…

交通事故 難聴と等級

交通事故 難聴と等級 お問い合わせはこちら→http://nagoya-jiko.net/ 難聴は数値化できるためか、けっこう細かく等級が分かれている。 被害の状態は検査結果が明瞭なので立証に困ることは少ない。問題は交通事故との因果関係にある。その前から難聴だったん…

交通事故 高次脳機能障害と意識喪失

交通事故 高次脳機能障害と意識喪失 高次脳機能障害を判断する為には事故当初にどの程度意識障害があったかが重要な要素となる。一般的には脳に対する強い衝撃によって生じる脳損傷、びまんせい軸索損傷と言われるような脳損傷については事故直後から意識障…

交通事故 工学鑑定

交通事故 工学鑑定 交通事故は自動車と歩行者、自動車と自動車など、物理的な衝撃が原因して生じる。事故の態様によってはどちらに非があるかわからないことはめずらしくない。とりわけ、死亡事故では被害者が死亡して目撃者が加害者しかいない状態であるた…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析 脳脊髄液減少症の勝訴事例を紹介した → http://blogs.yahoo.co.jp/kotujiko_nagoya/8188219.htm けっこう重要なのでもう少し検討しようと思う。 この事件は厚生労働省研究班の中間報告を基準に脳脊髄液減少症と判断した…

交通事故 死亡事件、一家の支柱

交通事故 死亡事件、一家の支柱 死亡事件の場合、一家の支柱によって賠償額が異なる。一家の支柱というのは被害者の世帯が、被害者の収入によって生計を立てているような場合を言う。死亡事件の場合、遺族に対する補償という面もあるため、被害者が一家の支…

交通事故 麻痺などがあるも他覚所見に乏しい事例

交通事故 麻痺などがあるも他覚所見に乏しい事例 今日の相談はひどい麻痺があるが、画像所見に乏しい事例だった。 当初は非該当となり、異議申立で14級となった。保険会社の提示額は500万円程度だ。14級の賠償金としてはけっして悪い金額ではない。各損害項…

交通事故 脊椎の変形

交通事故 脊椎の変形 脊椎は首、背骨にかけての骨の長い集まりだ。柱のようなので脊柱と呼んでいる。しかし、一口に脊椎の損傷と言っても、首、胸、腰と分けて考えられる。 かつては首の傷害も、腰の傷害もおおよそ背骨の傷害としてひっくるめて考えられてい…

交通事故 胸椎の役割

交通事故 胸椎の役割 交通事故でしばしば問題になるが第12胸椎の障害だ。圧迫骨折があったり、ヘルニアがあったり、いろいろと障害となることが多い。 これは背骨のなかでも第12胸椎が特別な役割を果たすためと説明されている。 胸椎は胸の部分の背骨だ。第1…

交通事故 12級と14級のはざま

交通事故 12級と14級のはざま しびれ、痛み、脱力といった神経症状は難しい事例が多い。医師が「ヘルニア」、「圧迫骨折」などの所見を示しても、画像上明確ではないとして14級としたりする。 理不尽だと思うのは、画像上ある程度圧迫所見がある場合であって…

交通事故 頚髄損傷の所見

交通事故 頚髄損傷の所見 首に通っている太い神経、脊髄が損傷した場合を頚髄損傷と言います。 骨折とか骨のずれとか骨性の外傷がある場合もありますが、ない場合もあります。こうした症例の特徴は画像上の所見を得にくい点にあります。むちうちなどに頸椎の…

交通事故 死亡事故と損害

交通事故 死亡事故と損害 当事務所の若手弁護士が死亡事故の相談を受けた。依頼者は肉親を失って深く傷ついている。私達はこうした依頼者にどのように向き合うか議論している。 ともかく、死亡事件の場合、逸失利益、慰謝料が損害額では大きな問題となる。例…

交通事故 高次脳機能障害の判断

交通事故 高次脳機能障害の判断 高次脳機能障害の判断は次の3つ ① 脳に打撃を与えるようなエピソード ② 器質的な傷害が認められる所見 ③ 他の疾患がないこと しかし、病気は常に典型ばかりではない。典型を基準にそれからはみ出した場合だってある。 現在進…

交通事故 損益相殺 費目流用

交通事故 損益相殺 費目流用 交通事故が労災でもある場合には労災処理することのメリットは多い。 労基署は労災処理することをいやがるが、断固として労災処理することをお勧めする。 労災のメリットに費目流用の問題がある。 これは労災による補償について…