2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №3

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №3 当事務所が非常に力を入れていた事件の判決が出ました。 これはMRIなど画像所見からは異常は認められないが諸事情を考慮して12級を認めました。さらに、39歳から67歳までの労働能力喪失期間を認めるという…

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №2

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №2 この事件では自賠責の手続きは一切利用しないという方針を選択しました。 労災認定で治療費、一時金を獲得した上で、いきなり訴訟を提起するという戦略です。 このような選択をしたのは自賠責は損保寄りで…

交通事故案件で弁護士と行政書士との違い

交通事故案件で弁護士と行政書士との違い 弁護士がいいですか、行政書士がいいですかという質問をうけることがあります。私たちからみると意外な質問に映ります。というのは私たちは交通事故裁判を進めるのですが,損保側代理人や裁判官と戦わなければなりま…

交通事故 死亡の慰謝料

交通事故 死亡の慰謝料(yahoo知恵袋回答) 交通事故での慰謝料が死んでしまった場合よりも、生きて、後遺症が残っている場合の方が高いって、人権的にどうなんでしょうか? それは確かに、後遺症の場合はいろいろとお金が必要になってきますが、事故を起こ…

交通事故 後遺障害の請求について教えてください

交通事故 後遺障害の請求について教えてください詳しい方教えてください母が交通事故にあいました 相手方は原付のため自賠責にしか加入しておらず、自賠責の範囲内として今までに治療費及び専業主婦としての損害賠償また慰謝料として80万円程度支払われまし…

交通事故 ファミリーカーの原則

交通事故 ファミリーカーの原則 自賠責法3条は運行供用者責任と言って、名義人などにも広く責任を認める。事故を起こした自動車に対して何らかの支配関係があれば事故に対して責任が認められる。 妻名義の自動車で妻が事故を起こした場合に夫は責任を負うだ…

交通事故 現場確認

交通事故 現場確認 交通事故の現場の確認をしてきました。自動車が駐車場から道路にいきなり飛び出してきた事例です。損保は例によって判例タイムズを持ち出して過失相殺1割をいってきています。しかし,後遺障害が重く、損害額が高額なので1割と言ってもこ…

交通事故 ずいぶん多い、脳脊髄液減少症

交通事故 ずいぶん多い、脳脊髄液減少症 ブログ記事に脳脊髄液減少症の記載をしたせいでしょうか。最近、脳脊髄液減少症の相談が増えています。脳脊髄液減少症の事件はつい最近までは非常にむずかしい事例となっていましたし,立証上の困難があるため弁護士…

過失割合って判例である程度決まってますよね

交通事故 過失相殺と判例(Yahoo知恵袋回答) 交通事故の話でふと思ったのですが。 過失割合って判例である程度決まってますよね... 交通事故の話でふと思ったのですが。 過失割合って判例である程度決まってますよね? 私の事故の場合15(私):85で自分の保険…

交通事故刑事記録の検討方法

交通事故刑事記録の検討方法 交通事故事件で,刑事記録がある場合は私たちは刑事記録をとりよせます。刑事記録には実況見分調書の他,被疑者や被害者の調書,時には目撃者の調書があります。 交通事故での実況見分調書は交通事故裁判では比較的信用性が高い…

交通事故 ある外国人の事件

交通事故 ある外国人の事件 加害者が外国人で,事故後すぐにブラジルに帰ってしまったという事件を担当したことがあります。この事件は幸いにも雇い入れた会社が加害者に保険に入れさせていたために任意保険が機能しました。なんでも,雇用に際して任意保険…

交通事故 現場確認

交通事故 現場確認 駐車場から道路に出て右折しようとしたところで、右から直進してきたバイクと衝突した事例の事例を手がけています。自動車からの右方面の見通しはよく、どうして事故が起こったか分からない。バイクの運転手は大けが負っています。それで…

一年前に交通事故に遭い腰椎ヘルニアの診断を受け、その後症状が悪化し排尿障害も...

一年前に交通事故に遭い腰椎ヘルニアの診断を受け、その後症状が悪化し排尿障害も... 一年前に交通事故に遭い腰椎ヘルニアの診断を受け、その後症状が悪化し排尿障害も出て手術もしました。現在も腰痛、下肢痛、排尿障害があり後遺障害の認定を請求中です。 …

外国人による交通事故

外国人による交通事故 外国人の交通事故で困ることがあります。 外国人の場合、任意保険に入っていなかったり、自国に帰ってしまって所在がわからなくなるということがあって,こういう場合は被害者としてはとても困ってしまいます。 このような場合、使用者…

交通事故 下請けと運行供用者

交通事故 下請けと運行供用者 自賠責法3条には運行供用者責任というのがあって、自動車の名義人ということだけで責任が認められるのが原則です。これは民法715条の使用者責任、つまり、従業員の不法行為については使用者も責任を負うという条文を強化したも…

交通事故における運行供用者責任

交通事故における運行供用者責任 交通事故では加害者のみならず、自動車の所有者も責任者となります。これは運行供用者といって、貸した者にも責任があるとしているからです。 「運行の用に供する者」とは、諸般の事情から「社会通念上自動車の運行を事実上…

交通事故 自賠の後遺障害認定は厳しい

交通事故 自賠の後遺障害認定は厳しい 後遺障害認定は損害保険料率算出機構が判断します。 → http://www.nliro.or.jp/index.html この後遺障害は医学的な見地もあるが、あくまで法令に定められた自賠責後遺障害の程度を認定する作業に過ぎません。後遺症認定…

交通事故 バレリュー症候群で後遺症障害

交通事故 バレリュー症候群で後遺症障害 1年半前に追突事故で受傷し、頭痛とめまいが酷く、バレリュー症候群と診断されペインクリニックで星状神経節ブロック注射を80回ほど打ちました。 MRI等での他覚所見はございません。 バレリュー症候群のみで、後遺症…

加害者が保険に入っていない!

交通事故の事故について質問です。 相手が保険に入ってないと保険に入ってる片方は損をするんですか?よく外国人が保険に入っていないので泣きを見るという話を聞きますが・・・。 交通事故では加害者に対して損害賠償請求することになります。加害者が保険…

意外と難しい圧迫骨折と後遺症

意外と難しい圧迫骨折と後遺症 交通事故で腰部に強い衝撃を受けて圧迫骨折になることがあります。脊椎の圧迫骨折というのは、脊椎が押し潰されるように変形してしまう骨折です。圧迫骨折の程度によって脊柱に障害を残すものとして後遺障害と認定されます。「…

交通事故 14級 対 12級

交通事故 14級 対 12級 追突事故で14級となった事件について、すべり症、ヘルニアを理由に12級を争っている事件の判決がありました。本件では、主治医が事故と関係あるという見解を持っていましたが、調査機構は否定しているものの14級であるとしている事例…

損保に対する正しい交通事故対応

損保に対する正しい交通事故対応 交通事故による骨折事例の相談を受けました。開放性複雑骨折で非常に被害が大きく痛々しい。骨折の場合、被害がかなり客観的に判断できるので後遺障害の程度そのものを争うことは少ないと思われます。 本件ではむしろ過失相…

交通事故,症状固定前の「なんだか不安」

交通事故,症状固定前の「なんだか不安」 交通事故で骨折などすると治療が長引きます。治療してさらにリハビリなどがあって症状固定までに長時間を要することになります。 交通事故の最初の段階では保険会社が対応して、しばらく治療費、休業損害が払われて…

死亡により年金を失うような場合の損害額

交通事故 逸失利益と年金 死亡によって年金がもらえなくなることがあります。 この場合、国民年金など本人が拠出していることによってもらえる年金については将来もらえなくなった分、逸失利益として請求できます。 しかし、遺族年金など本人の拠出を前提に…

社長の休業損害,逸失利益の難しいところ

社長の休業損害,逸失利益の難しいところ 逸失利益や休業補償は交通事故によって労働できなくなった代償として支払われます。 代表取締役が交通事故にあった場合、逸失利益や休業損害は失った労働の対価として計算されるのでしょうか。 取締役の報酬は委任契…

交通事故では第三者証人の信用性は高いです

交通事故では第三者証人の信用性は高いです 事故現場の目撃者は非常に重要です。事故直後であれば野次馬も含めていろいろな情報を得ることができます。できたらこのときに証人を見つけておいて連絡先を確認しておくことが望ましいです。交差点に待っていた人…

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例 №4

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例 №4 最近大阪高裁で脳脊髄液減少症が認められた判決が出た(H23.7.22、判時2132号46頁)。非常に重要な判例なので紹介したい。 被害者は助手席に同乗して追突事故にあったのち、頭痛やふらつきが治らないため病院で…

交通事故裁判の準備書面

交通事故裁判の準備書面 準備書面というのは原告・被告の訴訟に対する考えを示す文書です。裁判ではいろいろな証拠が提出されますが、弁護士はそうした証拠を評価したり、法的な組み立てを主張します。それをまとめたのが準備書面ということになります。訴訟…

タクシーによる交通事故

タクシーによる交通事故 加害者がタクシーである場合,その使用者であるタクシー会社が任意保険に入っていないことが多いようです。この場合,交通事故を起こしたときには会社の交通事故担当者が出てきて処理をします。 こうした担当者は損害賠償の知識は少…

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例 №3

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例 №3 最近大阪高裁で脳脊髄液減少症が認められた判決が出た(H23.7.22、判時2132号46頁)。非常に重要な判例なので紹介したい。被害者は助手席に同乗して追突事故にあったのち、頭痛やふらつきが治らないため病院で診…