2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

交通事故 高次脳機能障害の画像所見(びまん性軸索損傷)

交通事故 高次脳機能障害の画像所見(びまん性軸索損傷) 交通事故により脳に衝撃を受けた場合,局所的(部分的)な損傷により血腫(出血)ができたりするので脳に対する損傷が判明します。 しかし,中には出血などを局所的な損傷がない場合もあります。とも…

交通事故 高次脳機能障害労災認定基準

交通事故 高次脳機能障害労災認定基準 交通事故により高次脳機能障害となった場合,その障害の程度が問題となります。交通事故の場合,労災の認定基準が参考にされています(厚生労働省労働基準局長,平成15年8月8日,基発第0808002号) 労災認定基準はこち…

交通事故 逸失利益とはなんでしょうか

交通事故 逸失利益とはなんでしょうか 逸失利益というのは,労働能力を喪失したことによる損害と言われています。後遺障害が残ると,働く能力が落ちます。その落ちた分を賠償しようというのが逸失利益です。一口に後遺障害といってもいろいろです。死亡すれ…

交通事故 弁護士の証拠収集能力

交通事故 弁護士の証拠収集能力 弁護士の証拠収集能力は意外に低いです。後遺障害などの医学的な分野ではカルテや医療文献,裁判例などを参考に裁判を進めます。場合によっては医師からの聞き取りを行います。過失相殺のように事故状況が問題になるときには…

交通事故 高次脳機能障害の画像

交通事故 高次脳機能障害の画像 交通事故における高次脳機能障害は外傷によって生じる脳の器質的障害を言います。器質的というのは脳の本体に何らかの障害が生じた場合を指します。そして,高次脳機能障害を診断する上で最も有力な資料の一つに画像がありま…

交通事故 自動車カメラ

交通事故 自動車カメラ 事故そのものが目撃されていることはあまり多くありません。あっても目撃者が裁判に協力してくれるとは限りません。多くは警察が作成する実況見分調書や当事者の尋問が大きな証拠となります。 しかし,目撃されているとしても正確に覚…

交通事故 お気軽にお電話ください

交通事故 お気軽にお電話ください 交通事故でお悩みであれば,当事務所にお気軽にお電話ください。 お電話いただければ,事務職がまず対応致します。都合のよい曜日,時間帯などをお聞きし,予約を入れていきます。場所は名古屋駅,豊橋駅そばですから,不便…

交通事故 最近の事例から

交通事故 最近の事例から 現在争っている事件に後遺症を争っている事件があります。 事故後,左下肢の麻痺が出現し,いつも足を引きずって歩いていた。頸部や腰部の画像所見では明確なものはありません。しかし,私たちの聞き取りからすれば本人の本人の被害…

交通事故 弁護士から内容証明郵便

交通事故 弁護士から内容証明郵便 事故後,任意保険の担当者と話し合っていると突然,弁護士から内容証明郵便が送られてくることがあります。被害者としては保険会社と交渉しているつもりでも,担当者としては手に負えないと考えたり,すでに症状固定してい…

交通事故 ある高次脳機能障害の事例

交通事故 ある高次脳機能障害の事例 私が担当した事件で,歩道を暴走した自動車にはねられた事例があります。事故により依頼者は高次脳機能障害となってしまった。彼は判断力、記憶力が低下し、性格も変わってしまいました。 事故前は明快な決断力を持ち,ば…

交通事故 高次脳機能障害と意識障害

交通事故 高次脳機能障害と意識障害 高次脳機能障害は交通事故による脳に対する器質障害を言います。器質性というのは脳が物理的に害されていることを言います。この点,精神障害ととは区別されます。 高次脳機能障害の存在や等級が認定されるに当たっては,…

交通事故 弁護士に相談

交通事故 弁護士に相談 交通事故にあった場合、弁護士に相談することをお勧めします。行政書士と弁護士との違いは訴訟実務にかかわっているかどうかという点で大きく異なります。私たち弁護士は訴訟に携わるためどこまて賠償として主張できるか、認定のため…

交通事故 休業損害の算定

交通事故 休業損害の算定 休業損害とは交通事故により受けた損害が完全に,あるいは後遺症を残したまま治癒するまで,就業できなかったことにより失った損害と定義されています。 休業損害としては,欠勤のため支給されなかったり減額されたりした給与,賞与…

交通事故 逸失利益 生活費控除

交通事故 逸失利益 生活費控除 死亡に伴う賠償金は主には次のようになります。 ① 死者の逸失利益。これは生きていれば得られたであろう利益を言います。 ② 死亡慰謝料,被害者が死亡したことで賠償される精神的苦痛。だいたい2000万円から3000万円程度でしょ…

交通事故 失業者

交通事故 失業者 交通事故被害項目に、休業損害、逸失利益があります。いずれも事故時の収入を基礎にするため失業している場合にどうするか問題になります。たとえば,学生である場合,働いていないので原則休業損害は出ません。逸失利益も学校卒業後から収…

交通事故 逸失利益 事業者の収入

交通事故 逸失利益 事業者の収入 交通事故の賠償問題では私たちは被害者の年収を調査します。 年収は,休業中の損害の基準となりますし,将来減収するという損害,つまり逸失利益の算定の基準となるため,非常に重要です。 事業者の場合,この年収の基準は確…

交通事故 高次脳機能障害の認定システム

交通事故 高次脳機能障害の認定システム 交通事故の衝撃により脳の器質的障害が発生します。自賠責ではそれにそれによって生じた高次脳機能障害が後遺障害の認定対象となります。脳にあつまる様々な情報を統合して情報を処理していく機能を高次脳機能と言い…

交通事故 認知障害

交通事故 認知障害 交通事故によって頭部に強い衝撃が加わると脳に損傷が生じることがあります。その結果,脳の「高次機能」,脳に入ってくる様々な情報を整理して統合する能力が害されることがあります。こが高次脳機能障害です。 この脳機能障害の一つに認…

交通事故 医師の見解

交通事故 医師の見解 交通事故では医師は賠償問題にできるだけ関わりたくないと考えます。 これはある意味自然な感情で,誰でも面倒なことにまきこまれたくないと思うことでしょう。しかし,医師の場合は治療費を保険会社から支払われていることや,患者の治…

交通事故 頭部の外傷

交通事故 頭部の外傷 交通事故の後遺障害である高次脳機能障害は頭部外傷によってもたらせられます。 頭部に物理的な衝撃を受けて,脳に損傷が生じることがあります。頭蓋骨内に出血が生じ,硬膜外出血,硬膜下出血,脳挫傷,脳内血腫といった局所性損傷が起…

交通事故 医師とのコンタクト

交通事故 医師とのコンタクト 交通事故後の治療については保険会社の担当者は主治医から経過の聞き取りを必ず行います。彼らは医師からの聞き取り結果を報告書にまとめ,もし裁判になった場合にはそれを損保の顧問弁護士に引き渡します。 後遺障害を争うよう…

交通事故 併合等級

交通事故 併合等級 後遺障害ではよく「併合」という言葉が出てきます。併合というのは複数の後遺障害が認められる場合に等級をあげて判断するというものです。最終的に,事故による後遺障害の等級を判断するものですから,併合された結果が認定された等級で…

交通事故 高次脳機能障害と症状固定

交通事故 高次脳機能障害と症状固定 高次脳機能障害は脳機能,つまり様々な感覚やそれと結びつけられた記憶,思考というような高度な脳の機能が壊されてしまうような場合を言います。 この高次脳機能障害では交通事故との因果関係や被害の程度を明らかにする…

交通事故 保険会社が探偵を雇うことがあります

交通事故 保険会社が探偵を雇うことがあります 保険会社はまれに探偵を頼むことがあります。肩が痛いとか足がしびれるとか詐病だというので探偵を頼んで尾行させます。 一日中尾行して,私の経験した中にも自動車に乗る様子を写真にとったり,本屋で立ち読み…

交通事故 系列外の等級

交通事故 系列外の等級 交通事故の後遺障害は労災の等級表に基づいて等級,つまり被害の程度が決められていきます。しかし,交通事故の場合被害者に労働災害と異なって被害者も多様ですし,被害の内容も多様です。そのため労働災害の等級では収まり切れない…

交通事故 ある死亡事故

交通事故 ある死亡事故 交差点での死亡事件を担当したことがあります。この事件ではおとうさんが通勤途中で小型トラックにはねられました。加害者は事故直後に逮捕されましたが,加害者は自己の信号機は青だといい続けたのです。そのため損害保険会社は過失…

交通事故 親,肉親の被害

交通事故 親,肉親の被害 事故によって子どもが被害にあったとき,両親の精神的被害は大きいです。 事故によって直接の被害者である子どもはもちろん賠償請求できます。それとは別に,両親や同居の家族が被った精神的苦痛に対して損害賠償請求が認められます…

交通事故 系列内評価の原則

交通事故 系列内評価の原則 複数の後遺症があるような場合は,この複数の後遺障害を組み合わせて後遺症がが認定されます。たとえば,関節の損傷と目の損傷とは別の障害ですから,二つの後遺障害が組み合わされて障害認定され,等級が上げられていきます。 し…

交通事故 相当等級(等級にこだわらない後遺症認定)

交通事故 相当等級(等級にこだわらない後遺症認定) 交通事故の後遺障害は通常自賠責の等級に従って損害額を確定しています。1級が一番重く,植物状態のような状況を指します。14級が一番軽く,頭痛やしびれなど神経症状が典型的です。 これらは段階的に上…

交通事故 はじめての弁護士

交通事故 はじめての弁護士 交通事故に出会ったら,弁護士に相談してください。 弁護士はあなたに事故後,どのように事案が処理されていくかお話しすることができます。治療費はどうなるのか,休業損害は支払われるのかお話しします。 症状固定というものが…