2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

交通事故 同乗者にけがを負わせた場合

交通事故 同乗者にけがを負わせた場合 運転者の過失によって事故が起こり,同乗者が被害を受けた場合に同乗者は損害賠償請求できるでしょうか。 これは同乗者が「他人」といえるかという形で争われます。同乗者は他人であるに決まっていますから,わざわざ「…

交通事故 迷ったら真実の追求

交通事故 迷ったら真実の追求 交通事故裁判では刑事記録とかカルテとか言った記録を取り寄せたり、病院に問い合わせをしたりします。有利なこともあれば、不利なこともあります。裁判中に取り寄せたりすることで相手側にも手に入るので迷いますが、私の場合…

交通事故 神経因性膀胱

交通事故 神経因性膀胱 頸椎や腰椎が傷害された時に膀胱障害が起こることがあります。おしっこが近い、尿意を感じないなどいろいろです。これは事故直後には気づかないことが多いようです。気づいていても、それが事故による傷害だと思わないことも多く、医…

交通事故 労災申請は必要

交通事故 労災申請は必要 交通事故と労働災害が重なることがあります。あまり争いのない事件であれば特に労災申請する必要が無いかも知れません。しかし,次の場合には労災申請が必要です。 ① 過失相殺が問題になる場合。 ② 後遺障害の等級に保険会社とは争…

交通事故 警察に対する処罰要求

交通事故 警察に対する処罰要求 交通事故に当たっては警察に届けることはもちろん、処罰を求めておくことも必要です。事故が起こると保険会社は直接交渉を避けるため、加害者になるべく連絡とらないよう指示します。交渉もないので事故時の資料がなかなか得…

交通事故 依頼者の力

交通事故 依頼者の力 被害者は理不尽な交通事故に遭い,多くのつらい思いをします。そうした被害者の中にはそのつらい思いをバネに裁判に挑むタイプの方もいます。被害者は自分の被害を知っていますから被害にかかわる資料を集めることができます。被害者は…

交通事故 死亡事故専門

交通事故 死亡事故専門 交通事故の分野で死亡事故専門という宣伝がありますが,少し考えがたいところがあります。というのは死亡事故の場合,被害額が確定しています。もし,専門性が発揮されるとすれば,死亡事故特有の立証の問題があります。それは事故の…

交通事故 その場で確認

交通事故 その場で確認 事故直後,その場でお互い確認することは本当に重要です。 こういうことを実際にするのは非常に難しいでしょうが、交通事故現場ではまず相手に謝罪させることが重要です。加害者は事故後、保険会社と打ち合わせるのですがその後、言い…

交通事故 よくわからない、胸郭出口症候群

交通事故 よくわからない、胸郭出口症候群 胸郭出口症候群というのは後遺障害として認定するの難しい事例の一つです。頸~肩にかけて胸郭出口部という狭い領域があります。この領域には太い血管や太い神経が通っています。狭い空間であるため,何かの拍子,…

交通事故 認定に対する異議申立手続き

交通事故 認定に対する異議申立手続き 後遺障害は損害保険料率算出機構という団体が判断します。この判断に不服がある場合には異議申立ができます。この異議申立については専門家なども含まれた「委員会」で判断されることになっています。案件が難しい場合…

交通事故 誰が後遺障害を認定するのですか?

交通事故 誰が後遺障害を認定するのですか? 後遺障害の認定は最終的には裁判所が行うのですが,裁判外で解決するような場合,つまり示談によって解決するような場合には自賠責保険での認定を基準に行われます。 自賠責保険の認定は損害保険料算出機構という…

交通事故 死亡事故の難しさ

交通事故 死亡事故の難しさ 死亡事故の場合,損額そのものはそれほど難しくありません。しかし,死亡事故の難しいところは亡くなった方が何も語らないところにあります。事故そのものが加害者の一方的な言い分で組み立てられてしまって,遺族としてはとても…

交通事故 示談金が4倍に!

交通事故 示談金が4倍に! 大部分の交通事故では加害者の任意保険が交渉の窓口になってきます。彼らは治療を立て替えて支払い,休業損害も算出して支払ってくれます。意外と親身になってくれる場合もあって,少なくない被害者は自分のための保険だと勘違いし…

交通事故 後遺障害認定,異議申立

交通事故 後遺障害認定,異議申立 交通事故後遺障害認定,異議申立は比較的手軽な不服申立手続きです。保険会社担当員に相談すれば手続きを教えてくれます。この場合,直接手続きを行う場合や任意保険を通じて行う場合とがあります。 自賠責の後遺症認定手続…

交通事故 鎮痛剤

交通事故 鎮痛剤 交通事故では痛みが被害の一つです。しかし,痛みというのは対外的には立証が難しい部分があります。つまり本人が痛いと言っていれば痛いということになりかねないからです。 こうした場合,実際に痛くないのであればとらないであろうという…

保険会社の社会的責任

保険会社の社会的責任 愛知県弁護士会では交通事故事件のあっせん調停手続を用意している。私はあっせん委員といして仲裁に入ったことがあるが、保険会社側と被害者側との金額がかなり大きな差があった事例があった。保険会社側は言い分に差がありすぎるので…

交通事故 画像中心主義の誤り

交通事故 画像中心主義の誤り 手足がうまく動かない、ひどくしびれる,頭痛もあるでも後遺症障害は認められない、こういう相談は多い。 これらは症状があってもレントゲン写真などの画像に輝度変化が認められないなどの画像所見がはっきりしないとの理由が多…

交通事故 赤信号でわたる。

交通事故 赤信号でわたる。 交差点を赤信号でわたる時に事故にあってしまうことがある。この場合過失相殺と言って被害者側の落ち度から大きく減額されることがある。賠償額が減額された場合,自賠責保険からの賠償額の範囲で収まってしまうこともめずらしく…

交通事故 自分が契約している保険に注意

交通事故 自分が契約している保険に注意 交通事故にあってしまったら,相手の自賠責保険,任意保険の状況を知っておくことは必須です。 それだけでなく,自分の保険に何があるかきちんと調べておきましょう。 自分が契約している保険の中にはいろいろあって…

交通事故 重度障害後の介護料

交通事故 重度障害後の介護料 交通事故により1級など重度障害を負い,常時介護が必要な事例では賠償金も高額となる。この場合,いつまで介護が必要であるかが問題となる。つまり,植物状態の患者の余命は普通の人より短いはずだというのである。介護も短い期…

交通事故 難しい死亡事件

交通事故 難しい死亡事件 死亡事件は時には非常に難しい事件になります。それは目撃者のいないところで、被害者が死亡してしまった場合には、人の証言と言えば加害者だけしかないからです。「被害者が急に飛び出して避けられなかった。」と自己弁護に走るこ…

交通事故 高次脳機能障害

交通事故 高次脳機能障害 高次脳機能障害は自分では気づかないことがあります。 物忘れがひどくなった,性格が子どもっぽくなったり,怒りっぽくなって変わってしまった,ものがよく見えない,職場でもしかられるようになった,こうした症状はわからないまま…

交通事故 最初が肝心

交通事故 最初が肝心 交通事故で一番多い傷害は、むち打ち症です。最初の日は何でもなくても、翌日にはひどくなったりします。早い段階で整形外科に見ていただき、自分の感じる痛みなどをきちっと告げることが大切です。首、肩、手脚のしびれなど普段見ない…

交通事故 運転者が分からない事例

交通事故 運転者が分からない事例 大きな事故の場合運転者が分からない場合がある。たとえば複数人乗車していて海に自動車が転落した場合であるとか,バイクで二人乗りして大きな事故で二人とも死亡してしまったような場合は誰が運転していたか特定すること…

交通事故 病院調査の同意書

交通事故 病院調査の同意書 保険会社から同意書を求められることがあります。保険会社はこれを利用して病院などを調査します。保険会社の調査が入ることで病院の態度が硬化してもう交通事故の治療は打ちきりだといわれることもあります。 同意書を出すかどう…

交通事故 逸失利益

交通事故 逸失利益 逸失利益というのは、後遺障害によって失った利益です。障害がなければ、今までどおり働けただろう、だけど、事故のおかげで働けなくなった、働けなくなった分だけ賠償して欲しいというのが逸失利益の内容です。ただ、これは将来発生する…

交通事故 怒りに震える依頼者

交通事故 怒りに震える被害者 交通事故の裁判では損保側の代理人は徹底的に被害者を攻撃してくる。中にはとても品のない攻撃を加えてくる例もないではない。 この事例は事故による非常に重篤な障害を負い,医師が治療を継続しているのであるが,被告側は詐病…

交通事故 車両の評価損

交通事故 車両の評価損 事故があった車両の流通価格は落ちるのが普通だ。しかし、物損の交渉では、保険会社は事故車の評価損を認めない。ひどい担当者になると、事故の評価損は判例でも認められていないと言う場合がある。これはうそだ。ケースにもよるが判…

交通事故 ある肩の事例

交通事故 ある肩の事例 私が今、担当している事件に肩の障害を負った交通事故事例がある。この事例の特殊性は、事故後、しばらくして大病院にて手術を受けたところ症状が悪化し、かえって可動域が大幅に悪くなった事例だ。 このように病院の治療行為が介在す…

交通事故 「硬膜の肥厚」,頭の解剖学的な構造

交通事故 「硬膜の肥厚」,頭の解剖学的な構造 脳性気随液減少症はまだまだ確立した概念であるとは言い難い状況にある。 脳脊髄液減少症,脳脊髄液漏出症,低髄液圧症候群など,体に生じた症状,減少に応じて名前がついている。 中でも2011年 厚生労働省研究…