2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価

交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価 交通事故事件をたくさんやっていると、時々自賠責保険・共済紛争処理機構を経た相談がくる。私はこのこの機構に対してよい評価ではない。基本的に異議申立と同じだと考えている。 異議申立の問題点は証拠が医証…

交通事故 道路交通法

交通事故 道路交通法 道路交通法というと運転免許の試験のときぐらいしか意識しないかもしれない。 しかし、ひとたび事故になると道路交通法は「過失」を判断する上で重要な基準となる。優先道路はどちらかとか、車線変更する場合には事前にウィンカーを出す…

交通事故 目の後遺症の併合関係

交通事故 目の後遺症の併合関係 眼球とまぶたは別の部位(系列が別と言います)なので併合されて、それぞれ後遺障害があると重い球になります。以下のように処理されています。 目の障害については眼球に関するものと、まぶたに関するものとがあります。運動…

交通事故 目の障害

交通事故 目の障害 眼の障害については、障害等級表上、【眼球の障害】として視力障害、調節機能障害、運動障害及び視野障害について、また、【まぶたの障害】として欠損障害及び運動障害について等級が定められています。 目の障害は交通事故の後遺症と気づ…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析 脳脊髄液減少症の勝訴事例を紹介した → http://blogs.yahoo.co.jp/kotujiko_nagoya/8188219.htm けっこう重要なのでもう少し検討しようと思う。 この事件は厚生労働省研究班の中間報告を基準に脳脊髄液減少症と判断した…

交通事故 側頭部外傷と難聴

交通事故 側頭部外傷と難聴 交通事故によって側頭部に強い衝撃を受け、難聴が発生することがあります。 頭部外傷に伴う難聴は次のようなものがあるそうです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

交通事故 難聴の検査

交通事故 難聴の検査 難聴の検査は通常はオージオメーターやスピーチオージオメーターで図ります。スピーチオージオメーターは実際のことばを聞いてどれくらい聞こえるかを検査します。 脳波聴力検査(ABR)というのものあります。これは、音による脳波の反…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例 最近横浜地裁で脳脊髄液減少症勝訴事例があった(H24.7.31、判時2163号79頁)。 平成17年6月8日交差点で、被害者が自転車運転中に左方より進行してきた自動車と衝突した事件である。原告には頭痛、後頭部痛、背痛の症状があ…

交通事故 一般路しての医師とのおつきあい

交通事故 一般路しての医師とのおつきあい 整形外科医は交通事故事例を多く手がけている。しかし、一般的には交通事故損害賠償請求事件にはかかわりたくないとする医師が多い。特に原因が分からない事例については回答を避けようとする。ひどいのになると、…

交通事故 RSDの意味

交通事故 RSDの意味 交通事故事件を多くやっていると、まれに反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の事例に出会う。 ジストロフィーというのは栄養失調、栄養欠乏による組織,器官の縮退とされている。 このRSDは必ずしも整形外科領域の疾患とは限らないた…

交通事故 医師とのつきあい

交通事故 医師とのつきあい 交通事故では医師とけんかするとろくなことはない。残念ながら、後遺障害などの判断は常に医師の判断に依存してしまう。しかも、医療の現場では割り切りができないことが多く、ある意味、医師には裁量的な判断が許されている。客…

交通事故 難聴と等級

交通事故 難聴と等級 お問い合わせはこちら→http://nagoya-jiko.net/ 難聴は数値化できるためか、けっこう細かく等級が分かれている。 被害の状態は検査結果が明瞭なので立証に困ることは少ない。問題は交通事故との因果関係にある。その前から難聴だったん…

交通事故 高次脳機能障害と意識喪失

交通事故 高次脳機能障害と意識喪失 高次脳機能障害を判断する為には事故当初にどの程度意識障害があったかが重要な要素となる。一般的には脳に対する強い衝撃によって生じる脳損傷、びまんせい軸索損傷と言われるような脳損傷については事故直後から意識障…

交通事故 工学鑑定

交通事故 工学鑑定 交通事故は自動車と歩行者、自動車と自動車など、物理的な衝撃が原因して生じる。事故の態様によってはどちらに非があるかわからないことはめずらしくない。とりわけ、死亡事故では被害者が死亡して目撃者が加害者しかいない状態であるた…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析 脳脊髄液減少症の勝訴事例を紹介した → http://blogs.yahoo.co.jp/kotujiko_nagoya/8188219.htm けっこう重要なのでもう少し検討しようと思う。 この事件は厚生労働省研究班の中間報告を基準に脳脊髄液減少症と判断した…

交通事故 死亡事件、一家の支柱

交通事故 死亡事件、一家の支柱 死亡事件の場合、一家の支柱によって賠償額が異なる。一家の支柱というのは被害者の世帯が、被害者の収入によって生計を立てているような場合を言う。死亡事件の場合、遺族に対する補償という面もあるため、被害者が一家の支…

交通事故 麻痺などがあるも他覚所見に乏しい事例

交通事故 麻痺などがあるも他覚所見に乏しい事例 今日の相談はひどい麻痺があるが、画像所見に乏しい事例だった。 当初は非該当となり、異議申立で14級となった。保険会社の提示額は500万円程度だ。14級の賠償金としてはけっして悪い金額ではない。各損害項…

交通事故 刑事事件の取り扱い

交通事故 刑事事件の取り扱い 加害者への責任追及という点からすれば、手をゆるめてはいけないというのが原則だ。 事故があったら警察に届け出る。きちんと被害届けも行う。警察は時としていやがるがきちんとしておかなければ後で後悔することが多い。 もし…

交通事故 脊椎の変形

交通事故 脊椎の変形 脊椎は首、背骨にかけての骨の長い集まりだ。柱のようなので脊柱と呼んでいる。しかし、一口に脊椎の損傷と言っても、首、胸、腰と分けて考えられる。 かつては首の傷害も、腰の傷害もおおよそ背骨の傷害としてひっくるめて考えられてい…

交通事故 着手金0円

交通事故 着手金0円 うちの事務所では着手金0円とういのは原則ない。着手金は必ずいただいている。 最近の弁護士の宣伝を見ると、交通事故着手金0円という表示がある。これはかなり投機的な部分があって、まずいのではないかと思っている。つまり、お金をも…

交通事故 胸椎の役割

交通事故 胸椎の役割 交通事故でしばしば問題になるが第12胸椎の障害だ。圧迫骨折があったり、ヘルニアがあったり、いろいろと障害となることが多い。 これは背骨のなかでも第12胸椎が特別な役割を果たすためと説明されている。 胸椎は胸の部分の背骨だ。第1…

交通事故 12級と14級のはざま

交通事故 12級と14級のはざま しびれ、痛み、脱力といった神経症状は難しい事例が多い。医師が「ヘルニア」、「圧迫骨折」などの所見を示しても、画像上明確ではないとして14級としたりする。 理不尽だと思うのは、画像上ある程度圧迫所見がある場合であって…