2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

交通事故 自宅付添費

交通事故 自宅付添費 交通事故によって重篤な被害が生じる場合、誰かが自宅で付き添っていなければなりません。例えば、交通事故による骨折で自宅で静養している場合、一定自力で生活できるまで付き添うことがあります。あるいは,完全看護の管理下に置かれ…

交通事故 専門家のミス

交通事故 専門家のミス 専門家は常に完全さが求められています。だから専門家なのです。 専門家にとってはたくさんの事例の一つでも,依頼者からすればたった一度の機会です。 しかし,実際にはミスは起こります。例えば医療過誤の場合がそうです。医師は非…

交通事故 高次脳機能障害3級事例

交通事故 高次脳機能障害3級事例 高次脳機能障害で3級となった相談を受けました。保険会社の提示額は症状固定前の損害についてはおおむね問題はないようでした。 しかし、症状固定後の損害額についてはいくつか問題点がありました。これらの問題点はしばしば…

交通事故 脳脊髄液減少症の発症が認められた事例

交通事故 脳脊髄液減少症の発症が認められた事例 名古屋高裁は脳脊髄液減少症を理由にした賠償を認めた(H23.3.18、判時2121号65頁)。脳脊髄液減少症は交通事故により髄液漏出が起こり、頭痛などの障害をもたらす疾病だ。 脳脊髄液減少症は低髄液圧症候群と…

交通事故 医療費のうちきり

交通事故 医療費のうちきり 私の依頼者は長くむち打ち症に悩んでいます。昨今保険会社が治療費を打ち切りたいと申し出てきました。医師に尋ねたところ症状固定していい時期だといいます。しかし、本人は痛みが持続するので治療継続を希望しています。 こうい…

交通事故 これで14級? 画像中心主義の誤謬

交通事故 これで14級? 画像中心主義の誤謬 バイクで走行中、自動車にはね飛ばされました。バイクは二つ折りになり、ヘルメットには大きな損壊がありました。腰椎の圧迫骨折があり、そこから出血し、小脳部、後頭蓋窩に水頭症が生じたのです。出血及び水頭症…

交通事故 遂行機能障害

交通事故 遂行機能障害 脳機能障害に遂行機能障害というものがあります。 遂行機能というものは行動を計画,立案,実行する能力を言います。 典型的な障害ではものを秩序だって並べることができないとか,一度決められた行動のパターンを変えることができな…

交通事故 依頼者の期待に応えたい

交通事故 依頼者の期待に応えたい 弁護士は依頼者の期待に応えたいと思って活動しています。しかし、時にこれがあだとなることがあります。被害者はつらいので被害額を最大限にしてほしいと考えます。これはもちろん正しいです。 しかし,一方で判例上の限界…

交通事故 診断書を書いてくれない

交通事故 診断書を書いてくれない 交通事故事件をたくさん扱ったが,こんなことは初めてでした。 今回の相談は追突事故で腰痛に悩まされている被害者の方でした。なかなか完治しないでいるうちに,保険会社に治療費を打ち切られてしまいました。やむなく,治…

交通事故 自転車事故の難しいところ

交通事故 自転車事故の難しいところ 道路交通法上は自転車は車両となります。 例えば,交差点事故で自転車側がけがをしてしまった場合,歩行者ならば過失相殺は問題にならない事例でも自転車であると過失相殺が問題になってしまう事例があります。 また,自…

交通事故 悪くないのに過失相殺なんて

交通事故 悪くないのに過失相殺なんて 「交差点の事故ですから、6:4です。」 「ちょってまってよ。そちらが飛び出してきたのにどうして私が4割も負担するの。」 過失相殺については保険会社側は判例ではそうなっていますとか,判例タイムズの特集号ではこう…

交通事故 病院とのアポンイント

交通事故 病院とのアポンイント 交通事故で後遺障害を争う場合、私たちは時に主治医のところに行って事情聴取することがあります。これがかなり大変です。 とういのは医師というのは2週間から3週間ぐらい先のことしか予定は分かりません。ところが、私たちは…

交通事故 医師の尋問

交通事故 医師の尋問 後遺障害の等級を争う場合,主治医がどのように評価したかは非常に重要な点となります。実際,事故当初の誤った診断が交通事故被害者を苦しめることは少なくありません。 誤った判断とはいわないけれども,事故当初の整形外科医の軽いと…

交通事故 事業者の損害金

交通事故 事業者の損害金 事業者の常として過少申告することは少なくありません。逸失利益は年間収入を基礎に計算するのですが,極端に少ない例もあります。例えば,一家四人で生活していても申告では150万円の収入ということもあったりします。実際にはそん…

交通事故 被害者請求

交通事故 被害者請求 交通事故の損害を賠償する保険には任意保険と自賠責保険があります。自賠責保険は法律で強制されているため強制保険とも呼ばれています。 事故にあった場合、通常は加害者の任意保険の担当者が交渉を始めます。任意保険が賠償金を支払う…

交通事故 非該当と14級

交通事故 非該当と14級 むちうち症などで神経症状がある場合、12級と14級の区別は難しい。裁判でも難しい部類に入ります 非該当と14級というのは裁判では意外と難しくないところがあります。本人の愁訴を中心に被害を展開し、病院に通常のペースで通院してい…

医療過誤 どこが難しい?

医療過誤 どこが難しい? 医療過誤は裁判の中でも難しい事件です。この種の事件は経験ある弁護士でないと行うことは非常に難しいようです。初めてこれにとりくむ弁護士はベテランの弁護士と共同しているのではないでしょうか。 医療過誤事件が難しいのは治療…

交通事故 神経症状、12級と14級

交通事故 神経症状、12級と14級 しびれ、痛みに、頭痛、耳鳴りなど神経症状は9級、12級、14級と分かれます。12級は「局部に頑固な神経症状を残すもの」、14級は「局部に神経症状を残すもの」と定義されていて、その差はあいまいなところが多いようです。労災…

交通事故 公的扶助と付添介護料

交通事故 公的扶助と付添介護料 裁判で,時々問題になるテーマに公的な援助があります。障害年金であるとか,あるいは社会保障的な給付について損益相殺の対象となるかどうかが問題となります。 労災などの特別給付金など公的扶助の性格があるような金銭は損…

交通事故 ケースカンファレンス

交通事故 ケースカンファレンス 当事務所では相談事例について定期的に検討を進めています。 例えば,あるおばあさんの交通事故の相談の事例ではこのように検討しました。 このおばあさんは事故後足をひどく傷めているのに後遺症なしという示談案が保険会社…

医療過誤 医療過誤で逆転勝訴

医療過誤 医療過誤で逆転勝訴 私が担当した医療過誤事件で逆転勝訴した事例があります。依頼者と共にがんばってきたのでこうした事例は本当に嬉しいです。 一審判決はかなりいいかげんなの裁判官でした。負け判決が出てもいっしょにがんばろうということで,…

「家族の慰謝料、友達の慰謝料」

「家族の慰謝料、友達の慰謝料」 交通事故遺族の慰謝料が広く認められた判決が出ましたので紹介したいと思います(宇都宮地裁H23.3.30判時2115号83頁)。 この事件は平成20年1月30日、午後5時35分ころ発生した交通事故です。事故現場は片側2.8mの1車線の道路…

交通事故 高次脳機能障害の和解例

交通事故 高次脳機能障害の和解例 この事件は奥さんが細い通路から飛び出し、自動車と接触したという事例です。被害者は高次脳機能障害となり後遺障害3級となりました。すでに被害者請求によって一時金を得た上で、被害者の夫が保険会社との交渉を進めていま…

交通事故 医療過誤との関係

交通事故 医療過誤との関係 交通事故と医療過誤が重なる場合、法律的には共同不法行為という構成をとります。厳密に言うと共同性に疑問がありますが、判例はおおむね共同不法行為としています。そして、事故加害者、医療過誤海外社の事故に対する寄与の割合…

交通事故 裁判、自分でやってみよう

交通事故 裁判、自分でやってみよう 少額事件など弁護士を頼むほどでもない事件では被害者としては取扱に困ることがあります。弁護士特約付きの保険に入っていれば問題はないのですが,そうでないと引き受けてくれる弁護士を見つけることは難しいです。 たと…

交通事故 依頼者とうちあわせ

交通事故 依頼者とうちあわせ 難しい事件では依頼者ときちんとうちあわせることが不可欠です。いっしょにうちあわせることで、裁判に関する意識を共有することが必要なのです。意識を共有することで依頼者もどんな被害を弁護士に伝えたらいいか理解できます…

交通事故 介護料に関する援助

交通事故 介護料に関する援助 これは私は使ったことがないのですが、交通事故によって受けが重度の障害について、介護料の援助制度があるようです。 自動車事故対策機構 → http://www.nasva.go.jp/sasaeru/index.html http://www.green-justice.com/jiko/jik…

交通事故 常時介護と随時介護

交通事故 常時介護と随時介護 後遺症がひどくていつも付き添っていなければならない場合は常時介護となります。この場合は、将来の介護費用も一日8000円から9000円(近親者)となります。 問題は外出ができるぐらいの後遺障害の場合、たとえば、高次脳機能障…

交通事故 将来の付添費用

交通事故 将来の付添費用 重度の後遺障害がある場合には,一生にわたり付き添いが必要になる場合があります。この付き添い費用は将来の付添費用として賠償金額が計算されます。 将来の付添費用が必要な場合には、職業付添人の場合は全額(1万8000円ぐらいか…

交通事故 好意同乗者

交通事故 好意同乗者 同乗者に被害がある場合に,同じく運転していた被害者の過失を考慮して過失相殺して良いかという問題があります。つまり,同乗者も運転者と同じように考え,運転者にも過失あるならそれをある意味危険を承知して同乗している者にも過失…