死亡・重度後遺症事件

交通事故 生活費控除

交通事故 生活費控除 死亡事件では逸失利益に対して生活費控除というのが行われる。 逸失利益というのは生きていれば得られたであろう利益、将来の収入を賠償してもらうというものだ。将来の賠償というからには、将来の生活費も考えろと言うことになる。つま…

交通事故 葬儀費用

交通事故 葬儀費用 葬儀費用は賠償の範囲となります。しかし、判例上全ての葬儀費用が賠償の対象になるかと言えばそうではありません。 例えば、500万円の葬儀費用が必要だったという場合、通常必要な程度の葬儀費用にまで落とされることがあります。これも…

交通事故 死亡事件、一家の支柱

交通事故 死亡事件、一家の支柱 死亡事件の場合、一家の支柱によって賠償額が異なる。一家の支柱というのは被害者の世帯が、被害者の収入によって生計を立てているような場合を言う。死亡事件の場合、遺族に対する補償という面もあるため、被害者が一家の支…

交通事故 死亡事故と損害

交通事故 死亡事故と損害 当事務所の若手弁護士が死亡事故の相談を受けた。依頼者は肉親を失って深く傷ついている。私達はこうした依頼者にどのように向き合うか議論している。 ともかく、死亡事件の場合、逸失利益、慰謝料が損害額では大きな問題となる。例…

交通事故 扶養利益の喪失

交通事故 扶養利益の喪失 夫など稼ぎ手が死亡した場合,妻や子は本来扶養を受けられたであろうが,それが得られないということになる。このような場合,被扶養者として独自の請求権を持つ(最高裁H5.4.6判時1477号46頁,最高裁H12.9.7判時1728号29頁)。 も…

交通事故 自賠責死亡の慰謝料

交通事故 自賠責死亡の慰謝料 自賠責による支払いは国が定めた基準によって機械的に支払われる。 → http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/resourse/data/kijyun.pdf 死亡の慰謝料は350万円支払われる。 遺族固有の慰謝料は1人の場合は550万円,2人…

交通事故 裁判の持つ重さ

交通事故 裁判の持つ重さ 最近,あいついで死亡事件の相談を受けた。私の目からみると訴訟で決着をつけたほうがよいと思われる事例だが,遺族はまよっていた。 それは近所の目を気にしていた。 田舎の方なので,訴訟などすると,裁判までしてお金を取ろうと…

交通事故 死亡事件の相談事例

交通事故 死亡事件の相談事例 交差点で自転車運転中にはねられて,被害者が死亡した事件の相談があった。 例によって,損保は過失相殺されたら3000万円より下がるが,自賠責範囲の3000万円まで支払うから示談しないかともちかけている。しかし,自賠責の範囲…

交通事故 死亡事件と裁判

交通事故 死亡事件と裁判 死亡事件では過失相殺がしばしば問題になる。被害者が亡くなったために、被害者の正当性を立証するのが難しくなるからだ。 保険会社は自賠責で3000万円支払われるから、その範囲で和解したいと言ってくる。仮に裁判になれば賠償額は…

交通事故 死亡

交通事故 死亡 死亡事故でしばしば問題になるのは被害者側の過失だ。事故現場を検証すると,どうしてこんなところで事故があったのかと思うような事例がある。 例えば,道路の真ん中で寝そべっていたとか,自動車専用道をなぜか自転車で走っているとか,自宅…

交通事故 遺族固有の慰謝料

交通事故 遺族固有の慰謝料 当事務所の若手弁護士が、最近、遺族固有の慰謝料で自賠責から金銭を勝ち取った。 長く息子と同居していた母親の事例だが、息子が交通事故で亡くなった。ところが、息子には過去に離婚歴があり子供がいた。この孫とは全く関係が無…

交通事故 事故との因果関係

交通事故 事故との因果関係 運転中に心臓疾患や脳出血など、もともと身体に起因する原因で事故が生じて死亡した場合、被害に対する賠償問題は起こらない。 つい最近も、そのような相談をうけた。普通、死亡事例では事故で亡くなったのか、病気のために事故が…

交通事故 遺族の慰謝料

交通事故 遺族の慰謝料 死亡事件などの重大事件の場合、残された遺族固有の慰謝料も請求できる。 自賠責保険でも遺族は請求権を持つ。 たとえば、こんな利用方法もある。亡くなった被害者が多額の負債を負担している場合。死亡に伴う賠償金をもらっても借金…

交通事故 反対車線を逆走した事例

交通事故 反対車線を逆走した事例 交通事件を扱っていると、年に1度ぐらい、反対車線を走行して正面衝突したり、信号無視して衝突した事例の相談を受ける。 こうした事例は、走行中に突然なんらかの発作を起こしたことが疑われることが多い。普通では考えら…

交通事故 遺族を代表して賠償金を受け取る

交通死亡事故で損害賠償の訴訟で獲得した金額は一旦弁護士の口座に入金され報酬など引かれた後被害者家族に入金されるそうなんですがそれは代表者の口座に入金されるんですか? それともそれぞれ相続人に分配されて入金されるんでしょうか? 代表者の口座か…

交通事故 ある死亡事件

交通事故 ある死亡事件 交差点での死亡事故がありました。双方に過失があるということで双方の保健会社同士の話し合いが進められたそうですが、うまくいきませんでした。 こうした、重大事故では早い段階から弁護士に依頼して、訴訟を念頭に進めるのがよいか…

交通事故 死亡事故の損害額

交通事故 死亡事故の損害額 死亡事故の損害額はおおむね次の通りとなります。 ① 慰謝料 私たちが使う青い本(財団法人 日弁連交通事故相談センター)では次の通りとなります。損保も青本の範囲であれば了解します。 一家の支柱の場合 2700万円から3100万円 …

交通事故 死亡事故と弁護士への依頼

交通事故 死亡事故と弁護士への依頼 死亡事件の相談でこんな例があります。保険会社による最初の提案は、3000万円。自賠責の範囲の金額です。主婦のパート収入を基準に逸失利益を算定し、生活費控除の割合大きかったです。慰謝料も1800万円程度でし…

交通事故 死亡事件と刑事事件

交通事故 死亡事件と刑事事件 死亡を引き起こした加害者は当然刑事罰を受けます。自動車運転過失致死傷罪という名前になりました。 刑事事件は遺族にとって、死者を弔う過程のようなところがあります。毎回、刑事事件を傍聴し、真実を見極めようとします。最…

交通事故で死亡した人の慰謝料

交通事故で死亡した人の慰謝料 死亡した人はどんなに賠償されても戻ってきません。生活が苦しくたって、生きていて欲しかったというのが普通です。ところが、実際には死者の損害を金銭換算せねばなりません。 生きて欲しかったとの被害者の願いがあっても、…

交通事故 死亡事件の難しいところ

交通事故 死亡事件の難しいところ 死亡事件の難しいところは被害者が亡くなって事故の事情が分からないところにあります。 多くの場合、遺族の努力がものをいいます。現場を検討するのですが、遺族の潔白を晴らそうと大きなエネルギーが注がれます。私の経験…

交通事故 死亡事件

交通事故 死亡事件 死亡事件の損害額は通常は比較的簡単にできます。 主要には、死者の慰謝料と逸失利益となります。慰謝料についてはおおよそ相場が決まっています。 逸失利益については所得についての逸失利益と年金に関する逸失利益が問題となります。さ…

交通事故 死亡事故での生活費控除

交通事故 死亡事故での生活費控除 死亡による損害賠償事件では、生きていれば稼げたであろう利益の賠償がされます。逸失利益と言われる賠償です。 この賠償金、実は亡くなったおかげで生活費を支出せずにすんだという費用が差し引かれます。これが生活費控除…

交通事故 ツメが甘い

交通事故 ツメが甘い うちの若い弁護士が交通事故死亡事件の相談を受けました。被害者は車線をはみ出して衝突して正面衝突し即死したということでした。この弁護士は重過失の場合に相当するので自賠責も難しいと回答したようです。確かに、車線をはみ出して…

交通事故 死亡の慰謝料

交通事故 死亡の慰謝料(yahoo知恵袋回答) 交通事故での慰謝料が死んでしまった場合よりも、生きて、後遺症が残っている場合の方が高いって、人権的にどうなんでしょうか? それは確かに、後遺症の場合はいろいろとお金が必要になってきますが、事故を起こ…

死亡により年金を失うような場合の損害額

交通事故 逸失利益と年金 死亡によって年金がもらえなくなることがあります。 この場合、国民年金など本人が拠出していることによってもらえる年金については将来もらえなくなった分、逸失利益として請求できます。 しかし、遺族年金など本人の拠出を前提に…

死亡交通事故に関する損害賠償額について質問です。

死亡交通事故に関する損害賠償額について質問です。 父(80代後半)が横断歩道を横断中、軽自動車が前方不注意で右折してきてはねられ、死亡しました。事故後保険の手続きが進行していく中で、保険会社が以下の金額を提示してきました。 ・逸失利益…0円(年金受…

交通事故 自動車の改造費

交通事故 自動車の改造費 交通事故の後遺障害のために自動車の改造を余儀なくされる例があります。例えば、交通事故により体に大きな麻痺が残り、車いすなどで移動しなければならない例がそうです。これも賠償の対象となります。 私の経験した事例では首から…

後遺障害のための自宅改造費

後遺障害のための自宅改造費 交通事故によって重度の障害が残った場合に生活できるようにするために自宅を改造する場合があります。車いすが入れるように玄関を広げたり,バリアフリーにするために出入り口を改造したりします。移動が可能なようにリフトをつ…

交通事故 高次脳機能障害の和解例

交通事故 高次脳機能障害の和解例 この事件は奥さんが細い通路から飛び出し、自動車と接触したという事例です。被害者は高次脳機能障害となり後遺障害3級となりました。すでに被害者請求によって一時金を得た上で、被害者の夫が保険会社との交渉を進めていま…