交通事故 保険会社の手持ち資料

交通事故 保険会社の手持ち資料 保険会社の手持ち資料はかなり多い。事故直後の車両の写真、アジャスターの資料、被害者からの聞き取り、病院からの聞き取り、病院に対する問い合わせと多様に存在する。実況見分調書なども取り寄せていることもある。これら…

交通事故 骨折を見落とした医師

交通事故 骨折を見落とした医師 これはうちの勤務弁護士の体験です。 手のある部分の骨折のために慢性的な疼痛に悩む事例があるが、最初の医師がこれを見落としたために事故との因果関係が否定された事例がある。 つまり、最初の治療時点では骨折の事実はな…

交通事故 所得の証明

交通事故 所得の証明 自営業者の場合、被害の立証が難しいことがある。申告所得が小さいからだ。本来、日々の金銭出納が記帳されていればごまかしようのない金額なのであるが、少なくない事業者は過小に申告する。妻、子供2人で年間所得150万円などという申…

交通事故 裁判はやはり大変

交通事故 裁判はやはり大変 私は弁護士なので職業的に裁判を扱っている。そのためか、当事者の意識とずれがあることがある。裁判は通常8ヶ月から1年ぐらい必要だが、私たちの視点からは1年ぐらいと軽い感覚だ。しかし、当事者は違う。「1年も!」という感覚…

交通事故 難しい証拠契約

交通事故 難しい証拠契約 民事訴訟法上証拠契約という考えがあります。これは不確かな事象について事実を合意しておくとか、証拠はこれだけにするとかいった契約を結ぶことがあります。こうした証拠価値を取り決めておくことを証拠契約と言われています。 交…

交通事故 事故による精神病の誘発

交通事故 事故による精神病の誘発 交通事故によって精神疾患が誘発されることは少なくない。事故が原因でうつ病となり、自殺にいたるような事例もある。こういう場合、事故との因果関係を認めるの判例だ。ただし、多くが被害者の心因的要因を考慮して、減額…

交通事故 症状固定前の依頼

交通事故 症状固定前の依頼 当事務所では症状固定前の依頼をどのように引き受けるかが議論になっている。症状固定前というのは実は弁護士として何かすることは少ない。しかし、依頼者にしてみれば、何かと不安で相談したいことが多い。治療費の請求や休業補…

交通事故 依頼者といっしょに考える

交通事故 依頼者といっしょに考える 私の場合、難しい事件にであった場合には、できるだけ依頼者と一緒に考えるようにしている。 例えば、RSDというような難しい病気が対象の場合には私は文献的に調べるが、現場のことは分からない。依頼者と会議を開いて、…

交通事故 生活費控除

交通事故 生活費控除 死亡事件では逸失利益に対して生活費控除というのが行われる。 逸失利益というのは生きていれば得られたであろう利益、将来の収入を賠償してもらうというものだ。将来の賠償というからには、将来の生活費も考えろと言うことになる。つま…

交通事故 示談ってどれくらいの時間がかかるの(Yahoo知恵袋より)

現在、交通事故の保険屋との示談を弁護士にお願いしているのですが、三週間たっても連絡がありません。 時間がかかるのは聞いていましたが、皆様でこのような交通事故の示談を過去弁護士に任せた方いましたら大体かかった日数教えて頂けますでしょうか?示談…

交通事故 Yahoo知恵袋より

交通事故での保険会社からの賠償金についての質問です。 今年三月に交通事故にあってしまいました。 今回は休業補償についての質問なのですが、事故に巻き込まれるまで私は個人的にイラストレーターとしてホームページの作成や書類の作成をしてました。 しか…

交通事故 裁判に勝ちたい

交通事故 裁判に勝ちたい 交通事故事件の中には難しい事件がある。被害が受け入れられず、裁判するしかない事件を取り扱っている。私たちは依頼者のみなさんが一生懸命調べた内容をなんとか裁判に反映させたいと思う。事件は全て勝ちたいと思うのだが、依頼…

交通事故 激しい痛みでも画像所見はない

交通事故 激しい痛みでも画像所見はない 現在相談を受けている事件はけっこう難しい。 衝突の程度はそれほどではないが、事故後、手先に激しい痛みが発症したというだ。手先激しく痛み、風が吹いた程度でも痛かったという。手は腫れ上がり、しわが見えなくな…

交通事故 医師の意見書

交通事故 医師の意見書 後遺障害の程度を争う場合、裁判官は必ず「医師の意見書は出ませんか」と投げかけてくる。弁護士がいくら文献を引用しようと、それだけでは決して信用しない。診断書、サマリー、紹介状など具体的に記載があってもまだ信用しない。裁…

交通事故 弁護士のつきそい

交通事故 弁護士のつきそい 私の場合、症状固定前に依頼者とつきそって病院に行き、誘発検査、反射・異常反射検査など検査してくださいといいに行くというようなことは行っていない。たいていの弁護士はそうだろうと思ったら、なんと付き添ってくれるサービ…

交通事故 本を読みながら対応する医師

交通事故 本を読みながら対応する医師 本当かどうか分からないが、今日の相談者は医師がこわいという。何か言うとしかられるのだそうだ。診察もいいかげんな感じで、治療に無関係な本を読みながら診察していたという。 この依頼者は別の医師に胸郭出口症候群…

交通事故 カルテを読み解く

交通事故 カルテを読み解く 交通事故では後遺障害の程度を争うことが時々あります。この場合、カルテなど医療関係の記録は極めて重要な位置づけを持ちます。もちろん、カルテが正確だとは限りません。本人が頭痛を強く訴えているにもかかわらず、医師が相手…

交通事故 葬儀費用

交通事故 葬儀費用 葬儀費用は賠償の範囲となります。しかし、判例上全ての葬儀費用が賠償の対象になるかと言えばそうではありません。 例えば、500万円の葬儀費用が必要だったという場合、通常必要な程度の葬儀費用にまで落とされることがあります。これも…

交通事故 生命保険と損益相殺

交通事故 生命保険と損益相殺 生命保険は本件契約に基づいて得られる請求権です。加害者に代わって被害を填補する目的ではありませんから、損益相殺の対象になりません。生命保険に基づいて支払われる傷害、入院などの給付金も同じです。 http://www.green-j…

交通事故 香典と損益相殺

交通事故 香典と損益相殺 香典は喪主に対する贈与とされているため香典そのものは損益相殺の対象とはなりません。 これは加害者が行った場合での同じです。「社会儀礼上関係者の被害感情をいささかでも軽減するため」のものであり、損害を填補する性質はない…

交通事故 差額説と労働能力喪失説

交通事故 差額説と労働能力喪失説 逸失利益は後遺障害によって生じる将来の被害を賠償するものです。事故がなかったら十分働けたであろう損害です。 この損害について、差額説というのがあります。後遺障害によって現実に所得が下がることが必要だと言う考え…

交通事故 労働能力喪失率

交通事故 労働能力喪失率 交通事故の後遺障害は、後遺障害があることによって働けなくなった分、つまり将来の損害について賠償するというものです。 後遺障害によってどれほど労働能力が喪失したかについては、自賠責の後遺障害等級表があって機械的に決めら…

交通事故 カルテを読み解く

交通事故 カルテを読み解く むち打ち症などでは、弁護した直接本人に確認した被害と医師が診断書に書いている被害と異なる印象を持つことがある。見た感じ重いと思うのだが、非常に軽く書いていあることがある。 例えば、本人に腰痛があって痛そうにしている…

交通事故 Yahoo知恵袋より 解答集

交通事故に詳しい方教えてください。 今月始め、通勤途中に主人が交通事故にあいました。こちら直進(軽)の相手方右折(10tダンプ)で軽がダンプに右から追突のめり込んだ状態だったそうです。2週間意識不明か らの回復して少しずつリハビリしてます。事故の記…

交通事故 保険証が使える場合(Yahoo知恵袋回答)

交通事故で保険証が使える場合とそうでない場合について教えてください 補足 私は事故等でなく捻挫である整形外科に行きましたが、受付に 『交通事故および仕事中の事故、怪我は一切健康保険は使えません』 と貼り紙があり、私は以前家族が交通事故の被害者…

交通事故 マッサージ、鍼灸などの費用

交通事故 マッサージ、鍼灸などの費用 マッサージ、鍼灸などの費用は医師の指示がある場合に認められます。やってもいいよぐらいの指示でも承認にはなる。問題は承認がないような場合だ。 こんな判例がある。 「施術を受けることにより残存していた疼痛が軽…

交通事故 賠償としての弁護士費用

交通事故 賠償としての弁護士費用 交通事故の場合、被害者の弁護士費用は賠償されないのが原則だ。示談可決や、紛センなどの解決では認められない。 しかし、裁判となると別で、賠償額の1割程度が認められる。そのため、裁判した方が得になる。弁護士特約が…

交通事故 腰が動かない場合の後遺障害

交通事故 腰が動かない場合の後遺障害 腰の運動障害というのは中々判断が難しい。自賠責の範囲ではこんな風に言われている。実際の裁判でも単に腰が動かないというだけでは中々認定はとれない。腰椎に何らかの損傷(器質的変化)が加わらないと単に神経症状…

交通事故 高次脳機能障害と症状固定

交通事故 高次脳機能障害と症状固定 症状固定は「傷病に対して行われる医学上一般に承認された治療方法をもってしても、その効果が期待し得ない状態で、かつ、残存する症状が、自然経過によって到達すると認められる最終の状態にに達しないとき」というよう…

交通事故 高次脳機能障害の診断基準

交通事故 高次脳機能障害の診断基準 高次脳機能障害は記憶障害、注意障害、遂行機能傷害、社会的行動障害などの認知障害によって生活の制約がある場合だ。診断は実は容易ではない。 高次脳機能障害支援普及事業の基準が役立つだろう。 → http://www.rehab.go…