2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例 №2

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例 №2 最近大阪高裁で脳脊髄液減少症が認められた判決が出た(H23.7.22、判時2132号46頁)。非常に重要な判例なので紹介したい。被害者は助手席に同乗して追突事故にあったのち、頭痛やふらつきが治らないため病院で…

交通事故の慰謝料についておたずねいたします。

交通事故の慰謝料についておたずねいたします。 タクシー乗車中に事故にあいました。 治療期間90日 実治療日数50日 主婦ですが、パートをしております。パートは休んでおりませんが、家事や子供の送迎など 事故前にしていた事が出来なかったため、主婦休…

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例

交通事故 脳脊髄液減少症が認められた事例 №1 最近大阪高裁で脳脊髄液減少症が認められた判決が出た(H23.7.22、判時2132号46頁)。非常に重要な判例なので紹介したい。 被害者は助手席に同乗して追突事故にあったのち、頭痛やふらつきが治らないため病院で…

許せない! 交通事故を認めない加害者

許せない! 交通事故を認めない加害者 交通事故現場では謝っていたのに,後になって自分が正しいと言ってくる人がいます。私が担当している交通事件でも,事故直後は加害行為を認めていたのに,いざ裁判となったら,そもそも事故が起こっていない,被害者を…

交通事故事件,弁護士をはしごしてみては

交通事故事件,弁護士をはしごしてみては 交通事故に出会ってしまったら,やはり弁護士と相談することをお勧めします。 しかし,弁護士の場合,相談する側に情報が乏しくなかなか良い弁護士かどうか比較できません。被害者としてはどのように選別したら良い…

交通事故で損保に同意書を出さなければならないのでしょうか?

交通事故で損保に同意書を出さなければならないのでしょうか? 交通事故後,損害保険担当者は被害者より必ず同意書を取り付けます。これは任意保険から治療費を支払う際に医療機関に調査するために利用されます。医療機関としては患者の同意無くして患者の情…

死亡交通事故に関する損害賠償額について質問です。

死亡交通事故に関する損害賠償額について質問です。 父(80代後半)が横断歩道を横断中、軽自動車が前方不注意で右折してきてはねられ、死亡しました。事故後保険の手続きが進行していく中で、保険会社が以下の金額を提示してきました。 ・逸失利益…0円(年金受…

交通事故に遭遇し、生命保険会社に障害給付金を請求したのですが、次の理由で支払いができないと回答が有りました。この回答は妥当でしょうか?

交通事故に遭遇し、生命保険会社に障害給付金を請求したのですが、次の理由で支払いができないと回答が有りました。この回答は妥当でしょうか?医学的的に症状固定と担当医が判断しているのに、納得がいきません。また、現時点では「回復の見込みがない状態…

交通事故,高次脳機能障害の認定手続き

交通事故,高次脳機能障害の認定手続き 交通事故により頭部に強い衝撃を受けると,脳の機能が害されることがあります。脳はいろいろな情報,記憶を処理したり,情緒や未来へのイマジネーションを生み出したりします。こうした脳の機能が害されるような場合を…

交通事故治療費,保険会社に打ち切りを言われたら?

交通事故治療費,保険会社に打ち切りを言われたら? 交通事故被害者は時々、損保担当者にMRI検査など「この検査費用の費用は払えませんよ。」などと言われることがあります。どうも,損保担当者が医師に対して直接そのようなことも言う例もあるらしい。 それ…

交通事故後の流れはどうなるのでしょうか

交通事故後一昨年交通事故に遇いました。被害者です。 交通事故後何をすればいいかわかりません。 今までずっと保険から症状固定の話しはなく かなり前にお医者さんからはもう何もできる事がないからと言われましたが保険屋さんからは何も連絡がなくそろそろ…

交通事故 自動車の改造費

交通事故 自動車の改造費 交通事故の後遺障害のために自動車の改造を余儀なくされる例があります。例えば、交通事故により体に大きな麻痺が残り、車いすなどで移動しなければならない例がそうです。これも賠償の対象となります。 私の経験した事例では首から…

交通事故、症状固定前の弁護士への相談

交通事故、症状固定前の弁護士への相談 症状固定前にどんな展開になるか知っておくことは交通事故被害者にとってとても大切なことです。その場合、弁護士費用はどうなるのでしょうか。 私の場合、症状固定までの相談についてはお金を頂くことはあまりありま…

交通事故により高次脳機能障害,リハビリ専門機関

交通事故により高次脳機能障害,リハビリ専門機関 交通事故によって高次脳機能障害の被害が発生しますが,家族はとても大変です。治療としては終わっていても、その後のケアー、リハビリなどについてはやはりリハビリテーションセンターなどの専門機関を訪ね…

後遺障害のための自宅改造費

後遺障害のための自宅改造費 交通事故によって重度の障害が残った場合に生活できるようにするために自宅を改造する場合があります。車いすが入れるように玄関を広げたり,バリアフリーにするために出入り口を改造したりします。移動が可能なようにリフトをつ…

交通事故における症状固定時期をどう決めるか。

父が一昨年末(2010年12月9日)に交通事故に遭い脳挫傷と肩骨折で現在も入院中です。高齢なこともあり脳挫傷の後遺症で寝たきりで意思疎通も出来ない状態です。 事故発生から1年以上も経過したにもかかわらず相手の保険会社(JA)からは示談等の話は一切な…

交通事故請求権の時効と異議申し立て

交通事故請求権の時効と異議申し立て 交通事故による損害賠償請求は不法行為(民法709条)、自動車損害賠償保障法に基づいて請求します。 この請求権は請求できるときから3年間請求しないと消滅時効により消滅してしまいます。消滅時効の起算点は通常は症状…

交通事故紛争処理センターでの注意事項

交通事故紛争処理センターでの注意事項 交通事故紛争処理センターでの裁定の流れについて教えてください。現在私は、14級9号で遺失利益5年慰謝料110万で示談がしたいと思っているのですが、自分が弁護士の方に言いたいことや紙を見せることにより 結…

交通事故が通勤災害となる場合の解雇

交通事故 通勤災害と解雇 通勤途上の交通事故は通勤災害として労災になりますが、労基法19条の解雇制限事由にはなりません。業務に起因する場合には労基法19条の解雇制限事由に該当しますが、通勤は業務そのものではないので制限されません。 もちろん、自動…

交通事故と過失相殺(知恵袋回答)

交通事故の過失割合の相談です 母親が自転車に乗っていて事故にあいました。 母は坂道の頂上付近で道を横断してしまい、坂道を登ってきたバイクと接触しました。 あまり左右確認をせず、本人曰く飛び出したという状況です。 相手のバイクは自転車をよけきれ…

労働災害と交通事故の関係(知恵袋回答)

労働災害と交通事故の関係(知恵袋回答) 派遣元の社員として質問します。うちが派遣してる社員が通勤時に交通事故で4か所以上骨折しています。 労災申請と相手先の保険での治療とか方法があると思いますが、どういった対処ができるでしょうか。 僕がこの分…

交通事故による高次脳機能障害とアルツハイマーとの区別

交通事故による高次脳機能障害とアルツハイマーとの区別 高齢者が交通事故にあった結果,高次脳機能障害の被害を被った場合,アルツハイマーとの区別がしばしば問題となります。 脳障害の結果,記憶障害であるとか,注意・集中力障害,遂行機能障害,行動障…

交通事故事件で弁護士に求められるもの

交通事故事件で弁護士に求められるもの ① できるだけ多額の交通事故賠償金となるように求めている。 ② 真実を求め、真実にふさわしい賠償金の獲得を求めている。 ③ 弁護士に対しては専門家として損保以上の知識と交渉力を期待している。 ④ 交通事故被害が誰…

交通事故被害者像

交通事故被害者像 私たちの交通事故依頼者はどのようなものでしょうか。 ① 被害が他人に,時には医師にも理解されないことがあり,孤立感があり悩んでいる。 ② 加害者に代わって損保が矢面に立つため、逃げている加害者に対し強い憤り、いらだちを覚える。 ③…

後遺障害認定に必要なもの

後遺障害認定に必要なもの 交通事故で圧倒的に多いのがむちうち症です。その症状は頭,首,手足のしびれなどですが,これらの症状は神経症状と呼ばれています。 これらの症状が交通事故という外傷に由来するかどうかによって後遺障害認定が行われます。これ…

交通事故裁判ではどんな知識が必要でしょうか

交通事故裁判ではどんな知識が必要でしょうか 交通事故事件では次のような知識が求められます。 ① 判例がかなり蓄積されてきているので、過去の交通事故裁判例は知っておく必要がある。 ② 医学的な知識や診断書、診療録、画像などの読解力(文献、医師からの…

交通事故事件はなぜ人権事件か。

交通事故事件はなぜ人権事件か。 交通事故事件は誰でも遭遇する危険のある事件です。日本では交通事故の保険制度が整備されているのですが、それは加害者を保護することで結果として被害者を窮地に追い込む問題も出てきています。 加害者と交通事故との関係…

間違っているぞ,交通事故で裁判しない主義の弁護士

間違っているぞ,交通事故で裁判しない主義の弁護士 最近の交通事故被害者の方々は一旦依頼してまた別の弁護士に相談するという事例も少なくありません。おそらくインターネットが発達したせいでしょう。多くの法律事務所が交通事故事件の宣伝をしていて,法…

交通事故の後遺障害等級の弁護士の報酬

交通事故の後遺障害等級の弁護士の報酬 交通事故事件で行政書士や弁護士に後遺障害の事前認定や異議申立を依頼することがあります。これは後遺障害の重い認定をとるために依頼するのですが,医学的な判断を伴うため,診断書や医師の意見が重要な役割を果たし…

交通事故の難しい案件

交通事故の難しい案件 交通事故でしびれや麻痺などを訴えながら、画像所見が出ないという理由で非該当になる事例は一般に難しい案件です。私ども事務所は過去、何度かそういう交通事故事例を引き受けてきました。中には、交通事故による全身麻痺というきわめ…