交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価
交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価
交通事故事件をたくさんやっていると、時々自賠責保険・共済紛争処理機構を経た相談がくる。私はこのこの機構に対してよい評価ではない。基本的に異議申立と同じだと考えている。
異議申立の問題点は証拠が医証に限定されていること、その医証も医師からの診断書や報告書が中心であるためカルテを正確に反映していないことがある。紛争処理機構まで行くような事件は病院に行ってからだいぶ時間が経っている。医師は経過をほとんど覚えていたなかったり、医師が転勤になっていることからかなりいい加減に報告書や診断書を記載することがある。
こうした事情から、機構での判断で自賠責の判断が覆ることは少ないと思う。むしろ、処理機構の判断書が医学的な装いをもって記載され、被害はないとか、自賠責判断は妥当などと記載されてしまうため有害であったりする。
私がもし、処理機構はどうでしょうかと聞かれたら、お勧めしない。