交通事故 過失相殺と治療費
交通事故 過失相殺と治療費
交通事故の場合、通常「任意一括」と呼ばれる支払いが行われる。任意一括というのは自賠責保険の手続きもあわせて損保側がやってくれるという意味だ。ともかく、損保保険からすべてやってくれているので、国民健康保険など社会保険は利用しないというのが普通だ。
しかし、過失相殺がある場合には、これには大きな落とし穴がある。
過失相殺というのは被害者にも落ち度があり、その分、被害者が負担しなさいというものだ。たとえば過失相殺2割ということになると、被害額のうち2割を被害者が負担することになる。当然、治療費も2割負担することになる。重篤な被害の場合に、治療費がたとえば500万円ぐらいかかった場合には100万円は被害者が負担することになる。
そのため、過失相殺が問題になる場合には、健康保険などの利用を勧めるのが原則となる。