2018-01-01から1年間の記事一覧

高次脳機能障害の典型的な展開はこんな風です。

高次脳機能障害の典型的な展開はこんな風です。 交通事故直後,頭部に大きな衝撃があり硬膜下血腫などがあります。本人は意識を失い救急車で病院に運ばれます。意識は数時間から1日,時には何日も回復しません。 やっと意識が回復したかと思いますと,事故の…

交通事故 14級と12級

交通事故 14級と12級 交通事故での神経症状の後遺障害は14級から12級へと飛んでしまいます。教科書的には14級は明確な医学的な立証はできない場合、12級は他覚所見など明確に医学的に立証できる場合と説明します。しかし、交通事故における現実の被害はこの…

交通事故 脳の器質的障害

交通事故 脳の器質的障害 高次脳機能障害は脳の器質的障害と言われています。脳のどこかが実際に傷害されて起こる疾病です。事故による東部への強い衝撃,事故後の意識障害,MRIやCTなどによって脳に器質的な病変があることなどによって判断されています。こ…

交通事故 高次脳機能障害って何?

高次脳機能障害は「脳損傷に起因する認知障害全般を指し、この中にはいわゆる巣症状としての失語・失行・失認のほか記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが含まれる。」とされています。これだけではよく分かりません。 私たちには触覚や痛…

交通事故 高次脳機能障害の専門家

交通事故 高次脳機能障害の専門家 いろいろウェブサイトをあさっていると、交通事故専門の弁護士というサイトによく出くわします。その中の少なくないサイトでは高次脳機能障害や重症事例、死亡事例を扱う法律事務所として宣伝しているのもあるようです。 確…

交通事故 高次脳機能障害

交通事故 高次脳機能障害 高次脳機能障の場合,高次脳機能障害と認定されている事件はそれほど難しいという印象を受けません。等級認定以上の判決を得ることも,簡単とは言いませんが,それほど難しいという感じはありません。むしろ,14級事例を12級にする…

交通事故 労働能力喪失

交通事故 労働能力喪失 後遺症をもたらした場合、逸失利益というの計算します。後遺症の分だけ障害があり、働けない状態になります。将来にわたる働けないという被害を賠償しろ言うのが逸失利益の意味です。 この「働けない」という意味ですが、実際に働けな…

交通事故 14級の相談

交通事故 14級の相談 交通事故被害者の相談がありました。 14級に認定され、損保から賠償額の提示がありました。逸失利益と後遺症慰謝料をあわせて90万円程度でした。 逸失利益は3年のライプニッツ係数で、約60万円、後遺症慰謝料は約30万円です。 どういう…

交通事故 労働能力喪失率

交通事故 労働能力喪失率 逸失利益というのは、後遺症によって失った将来の不利益を考えるというものです。後遺症が残りますと、ある一定の割合で働けません。頭が痛いために十分な働きができません。こういう被害を逸失利益といいます。この場合、等級によ…

紛争処理機構

紛争処理機構 交通事故の怪我で再度二回目の異議申し立てを考えております。 新たな医証があります。 自賠責か紛争処理機構のどちらの方が認定される可能性が高いでしょうか? 私の弁護士は余り変わらないと言っているのですが… 紛争処理機構の事例について…

交通事故 ある依頼者とのやりとり

交通事故 ある依頼者とのやりとり Q 手術についてですが、必ず治るとは言えないということで、でももう手術しかないみたいなお話でした。・・・・・知恵袋で○○さんという方の回答を見ていて、本来、オペする前に後遺症障害を取り、オペをするならする、何故…

交通事故 意外と忘れる人身傷害保険

交通事故 意外と忘れる人身傷害保険 人身傷害保険というのは加害者に代わって賠償してくれるという保険です。さらに、過失相殺で減額される分も払ってくれます。これは知らない人が意外に多いです。 先週、損保から5年ぐらい前の事件の件で電話がかかってき…

交通事故 損保対応,後遺症の交渉に注意

交通事故 損保対応,後遺症の交渉に注意 事故後,症状固定すると損保担当者が損害額を提示します。 この時に,「後遺症」に注意した方がよいです。後遺症の賠償には「逸失利益」と言われる経済的損失と,「後遺症慰謝料」という精神的苦痛に対する賠償があり…

交通事故 ライプニッツ係数

交通事故 ライプニッツ係数 交通事故の損害額を計算する時にライプニッツ係数という言葉が出てきます。逸失利益を計算する時に使います。逸失利益というのは、後遺障害によって将来にわたって働けなくなった分を賠償して下さいというものです。つまり、未来…

交通事故事件,和解と判決,どっちが得?

交通事故事件,和解と判決,どっちが得? 私は交通事故の被害者で損保会社を相手に訴訟を起こしています。 最近、裁判長より和解案が提示され、弁護士より「和解案の金額は妥当で拒否したら減額のおそれもある」との事でした。和解と判決はどちらがよいので…

交通事故 休業損害はいつまで?

交通事故 休業損害はいつまで? 休業損害は症状固定までに請求する被害です。実際に発生した損害であるとされています。有給休暇を使って休んだとか、休職したとか、なんらかの具体的な被害が必要です。そのため、がんばって仕事をした人ほど少ないです。よ…

交通事故 現場の重要性

交通事故 現場の重要性 過失相殺を争うような事件は現場はかなり重要です。今日は信号機のない交差点での事故の調査でした。加害者は止まれの標識を無視して突っ込んできました。現場を見ますと、ミラーが取り付けてあり、交差点の左右の状況が分かるように…

交通事故 交通事故紛争処理センター

交通事故 交通事故紛争処理センター 紛争処理センターは自分一人で解決しようという時にはけっこう役立ちます。でも,申し立てる前に自分の損害額については必ず弁護士と相談してください。 お友達のcocoroさんのブログに交通事故紛争処理センターの様子が具…

高次脳機能障害の認定

高次脳機能障害の認定 交通事故における高次脳機能障害に関する自賠責保険の認定手続きでは特別な扱いとなっています。つまり,特定事案とされ,「高次脳機能障害審査会」にまわされ判断されます。この場合の判断は専門医によって行われます。 高次脳機能障…

交通事故 後遺障害の認定を受けたら

交通事故 後遺障害の認定を受けたら 数年前の交通事故の後遺障害の等級が認定されました。14級9号と14級2号の併合14級との事です。自賠責保険会社から、損害賠償として75万円が支払われました。 以前、休業損害の補償は受けています。 今後、どのような流れ…

交通事故 ツメが甘い

交通事故 ツメが甘い うちの若い弁護士が交通事故死亡事件の相談を受けました。被害者は車線をはみ出して衝突して正面衝突し即死したということでした。この弁護士は重過失の場合に相当するので自賠責も難しいと回答したようです。確かに、車線をはみ出して…

交通事故 あて逃げ事件と慰謝料

交通事故 あて逃げ事件と慰謝料 あて逃げ事件の相談を受けました。強引なUターンで事故を起こし、そのまま逃げて3日後に捕まったという事件です。依頼者は軽症ですんだが、当て逃げは許せません。慰謝料を増額できないか、という相談です。 確かに加害者側の…

交通事故 行政書士との連携

交通事故 行政書士との連携 弁護士と行政書士の違いは、資料の収集能力にあります。交通事故専門の行政書士の場合は資料を収集して整理する能力に長けています。 弁護士の場合,法廷中心に活動をするので,病院に行ったり,必要な証拠を集めることについては…

交通事故 行政書士との連携

交通事故 行政書士との連携 弁護士と行政書士の違いは、資料の収集能力にあります。交通事故専門の行政書士の場合は資料を収集して整理する能力に長けています。 弁護士の場合,法廷中心に活動をするので,病院に行ったり,必要な証拠を集めることについては…

交通事故 マイカー通勤事故と会社の責任

交通事故 マイカー通勤事故と会社の責任 マイカー通勤中の交通事故の場合、会社が責任を負うとは限りません。 判例上は会社が運行上の利益を得ていたか、運行上の支配があったかなどを考慮して決められています。例えば、マイカーで現場に行くことを指示して…

交通事故 零細業者の逸失利益・休業損害

交通事故 零細業者の逸失利益・休業損害 零細業者は申告額が低いです。中には申告所得が年間100万円程度の利益しかない人もいます。しかし、実際にはいろいろ使っています。そもそも、100万円程度では家族は養えません。損保側は交通事故被害額について、こ…

交通事故 いたがり病?

交通事故 いたがり病? 整形外科医の紹介である大学病院で診察を受けました。被害者は長期にわたる頭痛、めまい、しびれ、突然の脱力状態などに苦しんでいるのですが、大学病院では「いたがり病」だと言われたといいます。看護婦さんもいっしょになってそう…

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №3

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №3 当事務所が非常に力を入れていた事件の判決が出ました。 これはMRIなど画像所見からは異常は認められないが諸事情を考慮して12級を認めました。さらに、39歳から67歳までの労働能力喪失期間を認めるという…

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №2

交通事故 画像所見のないが12級が認められた事例 №2 この事件では自賠責の手続きは一切利用しないという方針を選択しました。 労災認定で治療費、一時金を獲得した上で、いきなり訴訟を提起するという戦略です。 このような選択をしたのは自賠責は損保寄りで…

交通事故案件で弁護士と行政書士との違い

交通事故案件で弁護士と行政書士との違い 弁護士がいいですか、行政書士がいいですかという質問をうけることがあります。私たちからみると意外な質問に映ります。というのは私たちは交通事故裁判を進めるのですが,損保側代理人や裁判官と戦わなければなりま…