2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

交通事故 過失相殺

交通事故 過失相殺,自己認定などの異議申し立て 自賠責の決定に対して不服がある場合には異議申し立て制度がある。これは損害保険料率算出機構に再度判断するよう促す制度です。ほとんどは後遺障害の認定に争いあるような場合につかいます。 しかし,それだ…

交通事故 定期賠償金という方法

交通事故 定期賠償金という方法 重度の後遺症害を負った場合,被害者には長年にわたって保障が続けられなければならない。特に1級とか2級ということになると介護費用が賠償金として加わり賠償額も巨額とならざる得ない。 こうした重度の賠償金が支払われる場…

交通事故 弁護士の専門性

交通事故 弁護士の専門性 うちの事務所は交通事故事件が多い。 特に、後遺症認定を争う事件を得意分野としている。これは医療と法律が交錯する分野で興味深い。今の自賠責保険は画像中心主義ともいうべき傾向にある。つまり、画像上現れないと後遺障害として…

交通事故 保険会社め!地獄に堕ちろ!

交通事故 保険会社め!地獄に堕ちろ! こんな気持ちになっている被害者は少なくないと思います。 治療費や通院交通費,休業補償と損保になぜか「お願い」しなければなりません。どっちが被害者なんだといいたくなるときがあります。どうして被害者が保険会社…

交通事故 裁判は得か損か?

交通事故 裁判は得か損か? 裁判をするときのデメリットは、弁護士費用や訴訟印紙代がかかることです。時間もかかります。 しかし、時間がかかると言っても後遺障害を争わない場合にはだいたい8ヶ月ぐらいで決着がついていきます。 交通事故の場合、事故の日…

交通事故 保険会社の対応

交通事故 保険会社の対応 事故後、任意保険の担当者が被害者に会いに来ます。加害者は全く顔をみせません。被害者としては保険会社にいちいち断り治療を行い、休業補償を請求します。ひどい担当者になると、仮病だといわんばかりの態度にでることもあります…

交通事故 むち打ち症に悩む

交通事故 むち打ち症に悩む 交通事故で、一番多いむち打ち症の悩み。 これは頭痛、耳鳴り、首から肩にかけての強い緊張などがあり、手足がしびれたりする。ひどい場合は、痛みが昼夜を問わず襲います。 しかし、レントゲン写真に出ないから、多角的所見がな…

交通事故 加害者の親の責任

交通事故 加害者の親の責任 加害者が若い人である場合,時に任意保険に入っていないことがあります。たとえば20歳ぐらいの青年が乱暴な運転をして人を死なせてしまったような場合,本人には経済力が無く,任意保険にも入っていないような場合には被害者は泣…

交通事故後,別の理由で死亡した場合の賠償額

交通事故後,別の理由で死亡した場合の賠償額 交通事故で後遺障害を負ったものの,その後何らかの理由で死亡してしまった場合には被害者はどのような請求ができるだろうか。 たとえば,交通事故後,症状固定し12級となったものの,その後別の病気で死亡して…

交通事故 身体表現性疼痛

交通事故 身体表現性疼痛 損保の弁護士がしばしば利用することばに身体表現性疼痛という言葉がある。 いま担当している事件では損保側はこんな風に主張している。 「加害者のある交通事故による傷害は,たとえ軽微であるにもかかわらず長期化し,問題となる…

交通事故 被告医師意見書がMRI画像を理由に高次脳機能障害を否定した事例

交通事故 被告医師意見書がMRI画像を理由に高次脳機能障害を否定した事例 被告医師意見書では「脳に器質的損傷があったかどうかは,画像所見が必要です。」とし,MRI画像を必須であるかのように述べている。しかし,MRI画像の所見は次に述べるように必須なも…

高次脳機能障害では全ての脳機能が害された訳ではない

高次脳機能障害では全ての脳機能が害された訳ではない (ある交通事故被害者事件,裁判ではこういう主張をしています。) 「『高次脳機能障害』という用語は、学術用語としては、脳損傷に起因する認知障害全般を指し、この中にはいわゆる巣症状としての失語・…

交通事故 重度後遺症事件

交通事故 重度後遺症事件 後遺障害については1級から14級まで等級認定される。これは労働災害での認定基準を参考にするが、一応自賠責独自の認定基準となる。 人の被害をたくさん並べてみれば、さまざま被害が連続しているはずだ。しかし、交通事故賠償実務…

交通事故 保険会社へのいらだち

交通事故 保険会社へのいらだち 「先生,保険会社と話したくないんです。」 「保険会社は法律では認められない。判例では認められないって繰り返して私の言うことを聞いてくれません。」 「保険会社に電話するのもいやになってしまいます。」 少なくない相談…

交通事故 悲惨な被害、アロディニア

交通事故 悲惨な被害、アロディニア アロディニアというのをご存じだろうか。最近、わたくしには事故後アロディニアにり患した事例が多い。 通常では痛みを引き起こさない刺激によって生じる痛みと定義されるこの疼痛は、少しの刺激で激しい痛みを引き起こす…

交通事故 重度後遺障害の損害賠償

交通事故 重度後遺障害の損害賠償 重度の障害は損害額が大きいだけに過失相殺の位置づけが格段に違う。1割の違いが1000万円ぐらいの差となって表れる。通常症状湖底に時間を要するため、これに5パーセントの遅延損害金を加えると、1200万円とか1…

交通事故 もうひと押し

交通事故 もうひと押し 保険会社との交渉で被害者側に弁護士が介入すると金額は上がっていく。 新人弁護士でも交渉すれば上がる。 最近、当事務所の新人弁護士が初めて単独での交渉を任された事件で、約2倍に増額したと報告し、和解でいいのではないかと報…

損保側弁護士による後遺症の立証

損保側弁護士による後遺症の立証 交通事故の被害者側弁護士からすると,損保側代理人は手を抜いているのでは無いかと思うときがある。もちろん,一生懸命やっている弁護士もおり,損保のためになぜそこまでこだわり続けるのかと思ってしまうほどだ。 ともか…

交通事故 示談金が4倍に!

交通事故 示談金が4倍に! 弁護士の交通事故の宣伝が増えている。私はこれはよいことではないかと思う。いままで弁護士の宣伝が無かったので一般の人は中々弁護士を比較できなかった。HPなどで無料相談が増え、多くの弁護士が宣伝すればそれだけ被害者は選…

交通事故 死亡事件と裁判の役割

交通事故 死亡事件と裁判の役割 一般に交通事故の場合、弁護士がつくとつかないとは金額がかなり違う。よく、「弁護士が介入して4倍の金額となりました。」とかいって宣伝している弁護士がいるが、こうしたことは何も特別なことではない。 死亡事故も例外で…

交通事故 重症事件と弁護士

交通事故 重症事件と弁護士 重症事件の場合,症状固定が長くなる。途中,いろいろな悩みをかかえることになる。事故で本人も家族も傷ついた上,その上保険会社との交渉となるとうんざりしてしまう。ひどい被害にもかかわらず加害者は全く見舞いにもこない。…

交通事故 弁護士の方針は明快である必要がある。

交通事故 弁護士の方針は明快である必要がある。 交通事故事件に限らず,弁護士は依頼者のために活動する。最後に決めるのは依頼者だ。弁護士はそれを手伝う存在以上のものではない。 しかし,決めることができない場合もある。それは弁護士の理解と説明が足…

交通事故 自賠責の時効に注意

交通事故 自賠責の時効に注意 自賠責の時効は症状固定から3年とされています。但し,事故日が平成21年3月31日以前の場合は2年になりますから注意してください。また、傷害と後遺障害とは時効の起算点が異なる場合があるので注意して下さい。 3年なんかあっと…

交通事故 死亡事故と弁護士の役割

交通事故 死亡事故と弁護士の役割 死亡事故の場合請求が高額になるため,弁護士に頼む価値がある。 一般論から言って保険会社は少額に交渉してくる傾向にある。弁護士に依頼した場合には一般的な判例や実務的な水準でまとまるためほとんどの例が提示金額以上…

交通事故 重度の障害事例はこう請求しよう

交通事故 重度の障害事例はこう請求しよう 交通事故に遭ってしまい,不幸にも重度の後遺障害が生じてしまうことがある。その場合,まず,必要な保険を検討することになる。加害者の任意保険は当然だが,自分の保険も大切だ。生命保険,搭乗者保険,人身傷害…

交通事故 加害者の供述証拠

交通事故 加害者の供述証拠 交通事故の加害者は自動車運転過失傷害という罪になります。加害者はこの罪で刑事裁判となり罰せられます。しかし,事故が軽微であったり,被害者が許していたりするとそもそも裁判されないことがあります。これを起訴猶予と言い…

交通事故 示談金の相場は?

交通事故 示談金の相場は? 交通事故の示談金についてはおおよそ相場があります。 相場というと変な言い方ですが,裁判所の傾向ですね。 後遺障害関係以外の損害で大きい項目は通常は障害慰謝料と呼ばれるものです。これは通院期間,入院期間によっておおよ…

交通事故 保険会社を利用する。

交通事故 保険会社を利用する。 私たちが依頼を受けて,交通事故と取り扱う場合,交渉相手の保険会社を利用することがあります。彼らは事前に情報をすでに収集しているので彼らが持っている情報をもらうことがあります。 たとえば,事故証明があります。また…

保険会社の弁護士からの内容証明郵便

保険会社の弁護士からの内容証明郵便 昨日交通事故の新件の相談を受けた。 横断歩道通行中、前方不注意の自動車によって接触して転倒した事故だ。まだ1ヶ月程度しかたっていない。 にもかかわらず弁護士がつき、内容証明郵便が送られてきた。 相談者は弁護士…

医師との協力をどうするか

医師との協力をどうするか 現在、CRPSという非常に難しい病名の被害と交通事故との因果関係が問題になっている。 被告はそもそもこの難しい病名の被害そのものを否定している。 医師は比較的協力的であるため、主治医とスクラムを組んで裁判を進めることにな…