交通事故案件で弁護士と行政書士との違い
交通事故案件で弁護士と行政書士との違い
弁護士がいいですか、行政書士がいいですかという質問をうけることがあります。私たちからみると意外な質問に映ります。というのは私たちは交通事故裁判を進めるのですが,損保側代理人や裁判官と戦わなければなりません。そうしてつばぜり合いの中から蓄積された知識や事件処理能力は行政書士とは比べるべくもないと考えているからです。
しかし,行政書士の先生にも中にはかなり交通事故に特化している先生がいて,こうした先生は自賠責認定手続きでは弁護士より知識がある場合があるように思います。ただ,こうした知識については時には行き過ぎに作用するようです。
証拠を出そうとするあまりに,時には証拠をねつ造するのとほとんど変わらない作業をする例も見受けられます。行政書士が関係した案件で,損保側に渡った資料があまりにも事実をかけ離れてしまって,裁判ではとても苦労することがあります。
また,行政書士の水準は落差が激しく,能力がないにもかかわらず交通事故案件に取り組み放り出してしまう例もあります。ブログやウェブサイト、いろいろな回答を見ているとたいしたことでもないことをたいそうに言ったり、自分は大丈夫だと言ってみたり、とんでも系の専門家がいます。また、たいしたことでもないの法外な報酬をとることもあります。
弁護士の場合、被告によって攻撃を受ける立場なのでめちゃくくちゃなことは少ないように思います。しかし、自分の専門性の欠如から、異常に消極的になって被害者にあきらめさせるということがあるかもしれません。