2019-01-01から1年間の記事一覧

交通事故 胸郭出口症候群の判断

交通事故 胸郭出口症候群の判断 胸郭出口症候群はむち打ち損傷にともなって生じる、上肢の疼痛、だるさ、しびれ感などを訴える疾患だ。胸郭出口部の複雑な神経系を冒すために症状も多様だ。それ故に、損保側からの攻撃材料も多い。損保の対応は、手術によっ…

交通事故 症状固定時期と保険会社(yahoo 知恵袋)

交通事故で頚椎捻挫で半年通院しました。 保険屋に症状固定といわれ通院できなくなりました。 それから5ヶ月経っていますが まだ左の肩と左手があまり力がはいりません。今は交通事故紛争セン ターに行ってます。今からでは障害認定できないのでしょうか? …

交通事故 なぜ、紛争処理機構は役立たないか。

交通事故 なぜ、紛争処理機構は役立たないか。 自賠責・共済紛争処理機構では調停手続きが存在する。もし、後遺障害等級を争うつもりなら、これは余り役立たないし、有害であるというのが私の考えだ。 たとえば、あるい事件で調停結果としてこんな記載の文書…

交通事故 高次脳機能障害の立証

交通事故 高次脳機能障害の立証 交通事故分野で高次脳機能障害を主張する場合,PETだけではなかなか難しい。 レントゲン写真やMRIなどので脳損傷が明確だといいかもしれない。しかし,弁護士のところに相談にくる事例はこうした明快さを欠く事例も少なくない…

交通事故による後遺障害等級認定(高次脳機能障害)の手続き(Yahoo知恵袋)

交通事故による後遺障害等級認定(高次脳機能障害)の手続きについてお尋ねします。 質問の主旨は言うまでもなく、適正な後遺障害の等級認定を得るためにはどうすべきか、です。 2012年11月末に父80才の自転車が四輪車と衝突し、救急搬送された急性期病院に…

交通事故 損保の医師面談の害悪

交通事故 損保の医師面談の害悪 症状固定前、損保調査員が医療に介入してくる。これはもちろん、ストレートにやってくるわけではない。たとえば、無駄なことは止めてくださいなんて露骨な介入することはほとんどないように思う。 実際には、非常にしつこく根…

交通事故 示談の効力

交通事故 示談の効力 示談後でも新たな請求ができますか。 交通事故では当初軽いと思った後遺障害だが、後から重いことが判明したという事例も存在する。 私の経験でも、当初神経症状の痛みだけだったが、数年してそれが原因で指関節の拘縮、変形を招いた事…

交通事故 高次脳機能障害の定義

交通事故 高次脳機能障害の定義 高次脳機能障害は実は定義は明確ではない。脳損傷に起因する認知障害全般ということになる。交通事故の場合、外傷による損傷ということになる。 私たち法律家はよく当てはめによって判断する。つまり、高次脳機能障害とは○○で…

交通事故 脳脊髄液減少症

交通事故 脳脊髄液減少症 脳脊髄液減少症について診断基準が整備されたり、検査など限定的だが保険が利用できるようになった。脳脊髄液減少症は認知され、かつてのように不明の病気などと言われたこともなくなった。患者側のねばり強い運動の成果だ。 最近も…

交通事故 当事者と会わない弁護士

交通事故 当事者と会わない弁護士 交通事故の相談では、よく他の弁護士の話を聞くことがある。中部地方にあっても、交通事故専門ということで、東京や大阪の弁護士に依頼したという相談者もいる。ウェブサイトなどを見ると、高次脳機能障害とか、脳脊髄液減…

交通事故 示談交渉の解決期間 Yhoo知恵袋回答

損害賠償請求の示談交渉について、教えて下さい。2年前に交通事故にあい、今年の6月頃に症状固定になりました。後遺障害認定も終わり、相手方と示談交渉をしている最中です。そこで質問なんですが、 損害賠償請求書も提出済みです。しかし保険屋に提出してか…

交通事故で母親が死亡しました。(Yahooブログ回答)

交通事故で母親が死亡しました。 そして保険会社から1700万くらいの保険金の提示がありました。 そこでなんですがよくわかる方や詳しい方教えて下さい。 裁判したら高齢者の死亡事故はよ く出ても2400万くらいだと思います。 裁判せずに弁護士さんに委任して…

交通事故 事故にであったら

交通事故 事故にであったら 交通事故にであったら、こんな風に対応されるのがよいかと思います。 交通事故にであったら、必ず警察に連絡する必要がある。物損ですませてはと言われることがあるが、実際に物損で終わるかどうかは分からない。警察に届けた上で…

交通事故 後遺障害ある場合の損害

交通事故 後遺障害ある場合の損害 後遺症が残った場合の損害額項目で大きいのは次の点です。この他にも入院雑費とかいろいろ細かいものがありますが、以下の3つはチャンピオン項目です。これで、だいたい目安がつきます。 ① 逸失利益 もし、後遺症がなかった…

交通事故 長期化する治療と症状固定

交通事故 長期化する治療と症状固定 頭が痛い、肩や手先にしびれが残るといった神経症状では治療が長期化することがある。痛みやしびれがあるので病院に行くと少しやわらぐ。自分としては必ず直したいので様子を見たい。こういうことはよくある。 保険会社は…

交通事故 過失相殺と治療費

交通事故 過失相殺と治療費 交通事故の場合、通常「任意一括」と呼ばれる支払いが行われる。任意一括というのは自賠責保険の手続きもあわせて損保側がやってくれるという意味だ。ともかく、損保保険からすべてやってくれているので、国民健康保険など社会保…

交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価

交通事故 自賠責保険・共済紛争処理機構の評価 交通事故事件をたくさんやっていると、時々自賠責保険・共済紛争処理機構を経た相談がくる。私はこのこの機構に対してよい評価ではない。基本的に異議申立と同じだと考えている。 異議申立の問題点は証拠が医証…

交通事故 道路交通法

交通事故 道路交通法 道路交通法というと運転免許の試験のときぐらいしか意識しないかもしれない。 しかし、ひとたび事故になると道路交通法は「過失」を判断する上で重要な基準となる。優先道路はどちらかとか、車線変更する場合には事前にウィンカーを出す…

交通事故 目の後遺症の併合関係

交通事故 目の後遺症の併合関係 眼球とまぶたは別の部位(系列が別と言います)なので併合されて、それぞれ後遺障害があると重い球になります。以下のように処理されています。 目の障害については眼球に関するものと、まぶたに関するものとがあります。運動…

交通事故 目の障害

交通事故 目の障害 眼の障害については、障害等級表上、【眼球の障害】として視力障害、調節機能障害、運動障害及び視野障害について、また、【まぶたの障害】として欠損障害及び運動障害について等級が定められています。 目の障害は交通事故の後遺症と気づ…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例分析 脳脊髄液減少症の勝訴事例を紹介した → http://blogs.yahoo.co.jp/kotujiko_nagoya/8188219.htm けっこう重要なのでもう少し検討しようと思う。 この事件は厚生労働省研究班の中間報告を基準に脳脊髄液減少症と判断した…

交通事故 側頭部外傷と難聴

交通事故 側頭部外傷と難聴 交通事故によって側頭部に強い衝撃を受け、難聴が発生することがあります。 頭部外傷に伴う難聴は次のようなものがあるそうです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

交通事故 難聴の検査

交通事故 難聴の検査 難聴の検査は通常はオージオメーターやスピーチオージオメーターで図ります。スピーチオージオメーターは実際のことばを聞いてどれくらい聞こえるかを検査します。 脳波聴力検査(ABR)というのものあります。これは、音による脳波の反…

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例

交通事故 脳脊髄液減少症勝訴事例 最近横浜地裁で脳脊髄液減少症勝訴事例があった(H24.7.31、判時2163号79頁)。 平成17年6月8日交差点で、被害者が自転車運転中に左方より進行してきた自動車と衝突した事件である。原告には頭痛、後頭部痛、背痛の症状があ…

交通事故 一般路しての医師とのおつきあい

交通事故 一般路しての医師とのおつきあい 整形外科医は交通事故事例を多く手がけている。しかし、一般的には交通事故損害賠償請求事件にはかかわりたくないとする医師が多い。特に原因が分からない事例については回答を避けようとする。ひどいのになると、…

交通事故 RSDの意味

交通事故 RSDの意味 交通事故事件を多くやっていると、まれに反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の事例に出会う。 ジストロフィーというのは栄養失調、栄養欠乏による組織,器官の縮退とされている。 このRSDは必ずしも整形外科領域の疾患とは限らないた…

交通事故 医師とのつきあい

交通事故 医師とのつきあい 交通事故では医師とけんかするとろくなことはない。残念ながら、後遺障害などの判断は常に医師の判断に依存してしまう。しかも、医療の現場では割り切りができないことが多く、ある意味、医師には裁量的な判断が許されている。客…

交通事故 難聴と等級

交通事故 難聴と等級 お問い合わせはこちら→http://nagoya-jiko.net/ 難聴は数値化できるためか、けっこう細かく等級が分かれている。 被害の状態は検査結果が明瞭なので立証に困ることは少ない。問題は交通事故との因果関係にある。その前から難聴だったん…

交通事故 高次脳機能障害と意識喪失

交通事故 高次脳機能障害と意識喪失 高次脳機能障害を判断する為には事故当初にどの程度意識障害があったかが重要な要素となる。一般的には脳に対する強い衝撃によって生じる脳損傷、びまんせい軸索損傷と言われるような脳損傷については事故直後から意識障…

交通事故 工学鑑定

交通事故 工学鑑定 交通事故は自動車と歩行者、自動車と自動車など、物理的な衝撃が原因して生じる。事故の態様によってはどちらに非があるかわからないことはめずらしくない。とりわけ、死亡事故では被害者が死亡して目撃者が加害者しかいない状態であるた…