交通事故 高次脳機能障害の立証
交通事故 高次脳機能障害の立証
交通事故分野で高次脳機能障害を主張する場合,PETだけではなかなか難しい。
こういうのも参考になるかもしれない。これらは普段あまり注目されないため見落とされることがある。また,読影に専門性も求められるということだ。
■ 点状血痕
頭部に強い衝撃がある場合は、脳が強く揺さぶられる結果、脳内に出血が生じることがある。上記点状出血は、こうした強い衝撃によって生じた脳内出血の痕跡を示しており、びまん性軸索損傷を根拠づけるものである。
■ 骨折線
骨折線そのものは過去に頭部に強い衝撃を受けたことを示す。側頭骨骨折は「交通事故、落下などによる頭部鈍的外傷により生じる。」とされている。また、縦骨折も「頭部側面への鈍的外傷によって生じる。」とされている。従って、骨折線がある場合,過去に頭部に対して、強い衝撃があり、その結果、側頭部に骨折線が生じたと考えられる。