交通事故 保険会社が探偵を雇うことがあります
交通事故 保険会社が探偵を雇うことがあります
保険会社はまれに探偵を頼むことがあります。肩が痛いとか足がしびれるとか詐病だというので探偵を頼んで尾行させます。
一日中尾行して,私の経験した中にも自動車に乗る様子を写真にとったり,本屋で立ち読みしている様子,スーパーで買い物をして袋をぶら下げている様子を撮影している写真が裁判所に提出されたことがあります。この外にも病院に入っている様子,たばこを吸っている様子を撮影したものもあります。ひどいものになるとゴミ箱の内容を撮影したものがあります。これは明らかに違法行為で許されません。
交通事故による傷害はいつも同じ症状とは限りません。時には調子がよい時もあります。あるいは生活するために無理をしてでも動かなければならない時もあります。探偵はそんな時をとらえて映像をとり,被害者を悪く描こうとします。保険会社の代理人はそれを利用して、傷害はないとしてくるのです。
こうした問題については裁判官には被害者の全体像を明らかにしていく必要があります。たとえば12級の場合,日常生活が全くできないということではありません。日常生活ではどのように不便な状況があるのか,丁寧に描いていくことが必要です。