交通事故 高次脳機能障害
交通事故 高次脳機能障害
高次脳機能障害は自分では気づかないことがあります。
物忘れがひどくなった,性格が子どもっぽくなったり,怒りっぽくなって変わってしまった,ものがよく見えない,職場でもしかられるようになった,こうした症状はわからないまま過ごしてしまうこともあります。事故をきっかけに変わってしまったということがあれば一度疑ってみみてもよいかと思います。
高次脳機能障害は通常それを示す何らかの症状、外傷を疑われる脳の所見、事故直後の意識障害などを基準に判断されていきました。しかし、実際の事故では典型的にそろうことは必ずしもありません。そんな場合は保険会社も疑ってかかり被害者は非常に苦労します。
特に脳機能障害で知覚や言語、判断力の障害はちょっと見た目には分からないことが多いです。家族は事故前と全然違うと理解していますが、第三者からは普通に生活できるんじゃないかと思われてしまうこともあります。
私が事件を引き受ける場合は、事故前の生活を把握し、その違いを具体的に示すことから始まります。そして、主治医に相談して高次脳機能障害の根拠を明示して裁判を進めていくことになります。