交通事故で死亡した人の慰謝料
交通事故で死亡した人の慰謝料
死亡した人はどんなに賠償されても戻ってきません。生活が苦しくたって、生きていて欲しかったというのが普通です。ところが、実際には死者の損害を金銭換算せねばなりません。
生きて欲しかったとの被害者の願いがあっても、一方で働いていればこれだけの利益が得たはずです、生きていれば生活費としてこれだけの支出があり、死亡によって節約できました、なんていう残酷な交渉に立ち向かわなければなりません。これは生活費控除言われている議論です。
人生は収入だけでできあがっている訳ではありません。人生のさまざまな喜びは収入の問題を超えています。法律上は死者の慰謝料として検討することになりますが、慰謝料に対する裁判所の考え方は冷たいです。
死者の慰謝料は私たちの基準では次のようになっています。
一家の支柱の場合 2700万円から3000万円
それに準じる場合 2400万円から2700万円
その他 2000万円から2500万円
裁判では言い方が悪いですが「死に方」も問題になります。残酷な死に方になると慰謝料は上がっていきます。