交通事故 医療記録
交通事故 医療記録
後遺症認定を争う訴訟ではカルテなどの医療記録の検討は避けられない。カルテを見るときには通院日数、通院間隔といった基礎的な部分を検討する。
多くの病院は診療初期に情報を集中的集めるため、最初の3回ぐらいの記録が特に重要だ。患者がどこの不調を訴えているのか、問診票はどのように記載されているのか、初診時の医師の聞き取りはどのようになっているか、諸検査、とりわけ反射や誘発検査などがどのように記載されているかを把握する。
治療中の経過については、患者の愁訴が大事だ。特に看護師さんの記録は日本語でわかりやすく記載されているので有益な情報がもらえる。治癒などの経過を見る場合に、処方された投薬量、投薬間隔などが重視される。握力は比較的よくはかっているので握力の推移もグラフ化するとわかりやすくなるかも知れない。
そして、サマリーが大切だ。特に紹介状にはサマリーが記載されているので要注意だ。退院時記録などにもサマリーが記載されていることが多い。