交通事故 非骨傷性頸髄損傷
交通事故 非骨傷性頸髄損傷
脊髄は交通事故に伴う外力によって損傷することがある。一度損傷した脊髄はもとにもどらない。
強い衝撃に首に加わり、一時的に頸髄が強く圧迫されることにより脊髄が損傷するということらしい。
つまり、外力により何らかのメカニズムで脊髄を納めている管が狭くなって脊髄を損傷するが、骨や脊柱管の状態はまたもとに戻ってしまうということのようだ。頚椎の前方脱臼があったが自然整復されてしまった場合ということかね。その結果、頸髄は害されるが、骨や椎間板、靱帯などの状態は問題ない状態が生まれるらしい。
画像上の所見は十分でなくとも、こんな場合は頸髄損傷を疑うことになる。
① 明らかに頚椎に外力が加わっていること。
② 直後から麻痺が生じたこと。
首の損傷の場合、麻痺については歩行は可能だが上肢麻痺は強いのが一般である。
尿意がなくなるということも診断基準となる。