交通事故 保険会社の常套手段
交通事故 保険会社の常套手段
事故から半年,「症状固定時期だと思うのでそろそろ治療費を打ち切ります。」というのが最初の仕事です。治療は損保の都合で決められる訳ではありません。医師と相談して納得いく時期で打ち切ればよいです。治療が第一です。
いろいろ,苦情を言っていると損保の弁護士が,加害者の代理人として登場します。弁護士案件になるのは被害者が抗議をしつづけたり,治療期間が損保の想定以上に長引いているような場合です。弁護士の役割は交渉というよりは難しくなった案件の「断り屋」という感じです。
症状固定後は損害額を見積もります。この時,傷害慰謝料,逸失利益,後遺症慰謝料がかなり低く提示します。私の感覚では傷害慰謝料は2割ほど安いです。後遺症については逸失利益と後遺症慰謝料と合わせた金額をまず提示します。私の感覚では4割ぐらい安いです。本当はそれぞれ分けて提示しすべきです。