交通事故 外傷性胸郭出口症候群(TOS)の病態

交通事故 外傷性胸郭出口症候群TOS)の病態


 
 胸郭出口症候群は2つの斜角筋と第一肋骨で囲まれた三角部分が狭窄して生じる病気だ。


 外傷性TOSの手術所見からは、腕神経叢及びその周辺組織に癒着や瘢痕が確認されるという。「すなわち、斜角筋が過伸展されることにより斜角筋内に微少出血を生じ、その治癒機転として結合組織の占有率が増加し瘢痕化した結果、斜角筋の柔軟性が低下し、腕神経叢との間に摩擦を生じやすくなり、神経過敏状態を引き起こし発症する」とされている。


 この瘢痕、癒着というのは、深い傷ややけどなどすると、膨らんで後が残るが、そういう組織だ。これが、鎖骨下の胸郭出口部に生じて、神経、血管の通り道を狭くしてしまう。


 私もこうした「瘢痕」、「癒着」事例を何例か経験したことがある。胸郭出口症候群であるにもかかわらず自賠責で非該当、あるいは14級程度となった事例で、手術をしてみると癒着や瘢痕化が確認されて改めて12級に認定されたという事例だ。

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