交通事故 過失相殺で争います
交通事故 過失相殺で争います
当事務所の勤務弁護士と過失相殺の立証について議論になりました。
本件は交差点事故で依頼者は優先道路です。事件の課題は過失相殺なし、1:100をいかに勝ち取るかという点です。通常であれば、判例タイムズの基準がそのまま適応され、被害者側に何らかの過失を認められてしまいます。
片方が優先道路、片方は一旦停止の標識があります。だから、被害者側に過失はありません。なんて主張ではだめです。それでは判例タイムズの被害者側の有利な事情を単純に羅列するだけで、裁判官を説得することはできません。判例タイムズをあてはめてくださいと言っているようなもので、書き直しです。
問題は現場を見て、弁護士がどのように解釈することを明確にすることです。なぜ、依頼者は左側から自動車が来ないと考えたでしょうか。被害者の行動は普通では信じられないほど常軌を逸した行動だと思われますが、それはなぜですか。現場を正確に分析して、裁判官が思い描けるほど具体的に書面で表現する必要があります。
その際に、いったいどのように本件を評価するべきかを私たちは議論しました。そして、イソ弁君はやり直しを命じられました。