交通事故 自動車の破損状況
交通事故 自動車の破損状況
交通事故の被害立証のために衝突の衝撃がどの程度であるかというのは重要な証拠となります。私たちは、しびれ、痛みなど後遺障害を争うときに、事故車両がどのくらい破壊されたかを考えます。たとえば,事故車両の修理費用なども事故の大きさを推定させる重要な材料にしています。
これは被告側も同じ事で、こんな程度の損傷の程度で、そんな大きな被害は生じないなどと主張してくることがあります。しかし、軽い衝撃であっても頸椎などは大きな被害を受けることがあります。
ある大学病院の整形外科医の話では、床屋で首をのけぞらせただけでも被害が発生することがあるということでした。私が経験した裁判例でも、物損事故としては軽いのに全身に麻痺が生じた事例があります。こうした軽い物損、重い障害というような裁判例は外にも存在します。
こうした事例は実際難しい事例になります。医学的な論証を積み上げたり,被害者の生活の変化を丁寧に追ったりして立証していきます。