交通事故 逸失利益 高齢者の逸失利益
交通事故 逸失利益 高齢者の逸失利益
逸失利益というのは交通事故によって生じた後遺障害による被害の一つです。後遺障害によって将来にわたって労働能力が制約されてしまうので,制約された分だけ損害が生じます。この損害のことを逸失利益と呼びます。
逸失利益の計算では通常、67才まで働くと仮定して計算します。たとえば40才の被害者の場合、あと27年働けると考えます。どうして67才となったかよくわからないところがあります。最近でこそ平均寿命は延びていますが、かつては67才が平均寿命だったからではないかという考えもあります。一旦、決められるといつまでもその基準を使うのが裁判所というところです。
ともかく,今ではもう少し長く働くこともあるのではないかと思われます。たとえばでは、60才ぐらいのひと、あるいは70才の人が事故にあった場合はどうなるのでしょう。こういう場合は私たちは平均余命という考え方を使います。70才の人は平均的にあと何才生きるかを考え、その平均余命の半分を労働可能な期間として計算します。