秋の花 セイタカアワダチソウ

秋の花 セイタカアワダチソウ
 一時は空き地と言えばセイタカアワダチソウ、休耕地と言えばセイタカアワダチソウ、とセイタカアワダチソウが大変繁栄していました。ススキなどと戦争になって、どうもセイタカアワダチソウの方が隆盛だったようです。背の高い、あの大きな草がどんどん生えている様子に、何となくいやな感じを持ってしまうのは私だけでしょうか。

 このセイタカアワダチソウ、根からアレロパシーという毒を出すそうです。この毒によって他の植物を押しのけ、その上どんどん伸びてお日様を独り占めするというのが繁殖の戦略です。ところが、このアレロパシーという毒、セイタカアワダチソウ自身も傷つけてしまうのだそうです。

 つまり、他の植物たちに毒でやっつけるだけでなく、仲間まで毒でやっつけ、ついには自分まで滅んでしまうという、なんだかイソップの童話を見ているような植物です。どん欲なあまりに周りをやっつけすぎ、ついに周りと調和できず、つまり環境に適応できなくなったということではないかというところでしょうか。貪欲すぎるむき出しの資本主義はついには滅ぶという教訓でしょうかね。