事例を単純化すること

事例を単純化すること


 裁判では過去の事実を再現しなければならないため、どうしてもあいまいな部分がある。これを私は「事実の幅」と呼んでいる。裁判は真実に基づいて行わなければならないが、「事実の幅」があるため、立証上有利に展開した方が勝つ。


 その場合、問題点を単純化させるのが重要だ。
 はばがあるため、相手の主張は疑えばいくらでも疑える。しかし、重要なのは自分が主張する事実が相手に対して優位に立てるかどうかと言う点にある。


 現在、ある交通事故事件は被害者が一生懸命調査し、弁護士に疑問をぶつけ、やりとりしている。こうした依頼者の懸命な作業から私たちも大いに勉強することになる。そして事実が深まっていく。最初はいろいろな疑問があり、徐々に確かな証拠が整理され、昨日のうちあわせではかなり問題点を単純化できた。


 整理の結果は単純だが、単純にするために多くの資料を整理し、多くの問題点について議論が必要になる。今回の作業はこれなくして単純化は無かったように思う。

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